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side_Hokuto




「ねぇ北斗」


「ん?」


「…あのさ、俺…北斗に触れたい」


慎太郎は微かな緊張を混じえた口調でそう言った。


「触れたい」なんて奥ゆかしい言葉の裏には、

どこか慎太郎の本能的なものが垣間見える。


「…いいよ」


「ほんと?…無理してない?」


「してない。俺も慎太郎に触れたい」


明かり一つない部屋の中でも、

慎太郎が不安気な顔をしているのはよくわかる。


それでもこんな時、本能に勝るものはなくて、

慎太郎は優しくも男らしい手つきで

俺の服の中に手を滑り込ませた。


少し冷えた俺の身体に慎太郎の生温かい体温が

伝わってくる。


それは腹から次第に胸元に…そして、

遂には俺の敏感な部分を刺激し始めた。


「…っんぁ」


「ごめんっ」


「大丈夫だから。好きにしていいよ?」


慎太郎の緊張がこっちにまで伝わってきて、

それがほんのりおもしろくも感じた。


まるで、自分の初めての時を見ている気がして…


「っひゃ!」


突然、胸元にチクリと鈍い痛みが走った。


そしてそこに残っていたのは、くっきりと紅い痕。


ようやく慎太郎のモノになれた気がして、

なんとも言えない喜びが込み上げてくる。


「…もっと」


「え…?」


「もっと…欲しい。慎太郎が欲しい」


こんなに積極的だと嫌われてしまうかもしれない。


けど、そんなことを考える余裕もないほど、

俺は慎太郎の愛に溺れたかった。


「…北斗」


慎太郎は少し戸惑いながらも、

片手を俺の下腹部から徐々に下に滑らせ、

灼熱した部分を確認すると丁寧に服を脱がせる。


そして自分も抑えていた欲を解放するように

荒々しく服を脱ぎ捨てた。




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ま り ゅ 。(プロフ) - 会場にいました !! 面白かったです 、次回作もとても楽しみにしております ^ ^ (2019年5月3日 21時) (レス) id: 175c974560 (このIDを非表示/違反報告)
りほ(プロフ) - HARUTOを感じさせるところがたくさんあり、とても面白かったです!お疲れ様でした! (2019年5月2日 21時) (レス) id: 8fe4720d0e (このIDを非表示/違反報告)
あいたん(プロフ) - お疲れ様でした!とても楽しかったです。実は私も大阪でズドンしてました笑この作品の世界観がとても好きで、毎回更新を楽しみにしてました!次の作品も楽しみにしてます! (2019年5月2日 18時) (レス) id: 634aec9d51 (このIDを非表示/違反報告)
きゅうり。(プロフ) - いつも更新お疲れさまでした!こういう雰囲気の小説初めて読んだんですが見事にハマりました!私の好きなCPが両方入ってて更新される度に見るのが楽しみでした!次回の作品も楽しみに待ってます! (2019年5月2日 11時) (レス) id: 9dc82746ac (このIDを非表示/違反報告)
紅の三角#苺日和 - お疲れ様でした!!毎日の楽しみになっていた月華。前作から読んでいて、さいかさんの書き方そのままうつしたいぐらい好き…次作楽しみに待ってます♪ (2019年5月1日 23時) (レス) id: ccec864579 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さいか | 作成日時:2019年3月17日 18時

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