【QK】弐・プロデューサーと君と時々赤ちゃん【fkr】 (ページ35)

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頑張るからね。ページ35

妊娠が分かって今３カ月目。
Aは悪阻が酷いみたいで仕事を休むようになっていた。
あんなに仕事が好きでも体調が悪くては何も出来ない。

「Aさんの体調どう？」

「家の中ではやれることはやってるみたいだけど、俺が居ない時は横になってることが多いみたい」

「福良に気を使ってるんじゃ？」

「それは…あるのかなぁ、、、？」

いつも帰る時間になると起きて待っててくれる。
しんどいはずなのに笑顔で出迎えてくれている。
そんなに無理しないで。

今日も帰ると笑顔でお出迎え。
目の奥ではきっと辛いんだろうな。
嬉しいとはいえ、お腹には今まで無かった存在が居るんだもの。

「今日も酸っぱいお菓子だけ食べたの？」

「うん。なんか食べやすくてね。妊娠すると酸っぱい物を食べたくなるってホントなんだね」

「ご飯食べてないでしょ、最近。だから痩せてきた気がする…ちゃんと食べて…」

そっと抱き締めるとやっぱり腰周りが細くなった気がする。

「食べるよ。赤ちゃんの為にね」

「赤ちゃんの為もそうだけど、Aが心配だからさ」

キスをせがむと悪阻が邪魔をして出来なくなっていた。
淋しいけどもう少しの我慢だ。

俺の一言日記が久しぶりに更新された。

『これから産まれてくる我が子へ。
ママ、頑張ってるよ。
パパ、何も出来ずにいるよ、情けないね。

もう少しだけ、ママに頑張って貰おうね。
パパも仕事、頑張るからね。』

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