コントじゃないぞ。 ページ3
込み上げてくる笑みを抑えられなくて福良に気持ち悪がれたが別に良いとしよう。
僕の嬉しさの方が勝っているからな。
ところがドッコイ現実に引き戻されるとやはり気になるあいつの存在。
知識ヤベー奴なのにキノコの判別出来なくて、今まではそんなとこも面白い奴だなって思ってたけどなんか変な感情が支配する。
「あのさ福良、さっきの人とお前どんな関係なわけ？」
至って普段通りに。
いやマジでどんな関係なんだよ。
「さっきも言ったじゃん、大学の同期で親友だってぇ」
「それは聞いた。百歩譲ってそうだとしよう、彼女のこと教えなさい、親友くん」
「まぁ、河村ももしかしたらこれから関わるかもしれないから簡単にAのこと教えてあげるよ」
福良の言ったことに少し引っ掛かったが彼女のことを少し知れた。
名前 AA
年齢 福良と同い年(つまり僕とも同い年)←ｺｺ重要!
学歴 東工大卒
職業 フリーのエンジニア
出会い 大学のサークルで一緒になった。共通の友達もいる。
関係 彼女もクイズや謎解きが好きで休みの日には謎解きイベント行ったり食事したり。PCに詳しいから度々仕事の相談もしている。
把握した。脳にインプットした。
名前、AAさんって言うのか。
福良が呼び捨てしてるのやだけど。
「Aはさ、半年前までQuizKnockの事知らなくてさー」
「親友なのに教えてないのかよ」
「Aクイズ好きだしわざわざ言わなくても分かってると思ってたけどね、それで半年前にQuizKnockの事話してYouTube見てもらったらハマってくれたみたいでさー」
「随分嬉しそうだな」
僕が言うのもアレなんだが相当惚れてるな、こいつ。
「嬉しいよ、QuizKnockの事好きになってくれたらいい返事貰えるかもしれないし！」
「お前の恋の話は聞いてないんだが」
「え、どうゆうこと？」
「だからQuizKnock好きになって貰って福良自身も好きになって貰うって魂胆なんでしょ」
「えっ、河村の言ってる事わかんないんだが」
「えっ」
「えっ」
噛み合わない僕ら。
コントしてるんじゃないんだぞ僕は。
そこでデスクの下からいきなり現れたCEO。
「話はだいたい聞かせてもらった！！」
お前忙しすぎて頭どうにかなったのか。
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作者名：*ゆ う* | 作者ホームページ：
作成日時：2021年1月3日 20時
