【QK】僕の好きな人はあいつの親友【kwmr】 (ページ13)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:65,029 hit

いつでもレンタル承ります。ページ13

一通り館内をまわってきて最後に来たのはお土産屋さん。
それなりに品物はあるけどありきたりなものばかり。

「今日こうやって河村さんとご一緒出来たのは福良くんのおかげなので何か贈り物しようかと」

「イカちゃんキーホルダーかぬいぐるみがいいんじゃない？あいつの分身だし」

「言えてる」

こうちゃんと山本にも何かお土産でも買っていくか。服選んでくれたし、ヘアスタイルもやってくれたし。(僕は頼んでないけどな‼)

伊沢は…特になんもしてないけど買っていこう。
なんだかんだで僕のこと心配してくれてるしな。
LINEで河村さんなら出来る出来る、絶対出来る！諦めるな！ネバーギブアップ！って送ってくるし。
お前は元熱血テニスプレイヤーか。

会計を済まして水族館を出るとまだそんな時間じゃないのにうす暗くなっていた。
冬だもんな。

チラチラと雪が落ちてきた。
東京での初雪。

「雪ですよ、河村さん」

「ホントだ。寒くなってきたもんね」

吐く息が白くて頬がほんのり赤くなっててそんなとこも愛おしくて。この時間を独り占め出来てるなんて神様ありがとうって感謝。

「今日は楽しかったです！また今度機会があればよろしくお願いします」

「こちらこそ、楽しかった。僕なんかで良ければいつでもレンタル可能です」

「レンタル料金高そうですけどね(笑)」

「レンタルが必要の際にはAさんの連絡先を教えて頂きたいのですがよろしいですか？」

スマホを取り出す。
ダイレクトメッセージじゃなくて直接連絡取り合いたいんだ。

「はい、分かりました。レンタルの際はよろしくお願いしますね」

こうして僕はAさんの連絡先を貰うことが出来た。
一歩どころじゃなくかなり前進。

その夜はAさんのLINEのアイコンを眺めながらメッセージを打っては消して、打っては消してを繰り返してた。

LINEを眺めているといきなりメッセージが飛び込んできて
［ AA：今日はありがとうございました！今度は食事でも行きましょう！］

すぐに既読が付いたことAさんは不審に思わないだろうか。えぇい！関係ない！！

［河村・拓哉：ありがとう。約束しましたからね。］

送信してからすぐに既読が付いて「了解」のスタンプを受信。
枕に顔を埋めて喜びを爆発させていたのは内緒。

.