おにぎり宮でアルバイトするお話【宮治】

第8話 ページ9

友「へぇ、ほんで、どれがその店長なん…？





て、MSBYの宮侑やない？これ！！」




私の携帯を覗き込む友達が、


写真の中で、でかでかと優勝の賞状を掲げ、
大きく口を開けて笑うその人を指差しながら声を上げる。







MSBYの宮侑…

今を輝くイケメンスポーツ選手だ。



よくテレビで見かけるし、OB会で影山先輩と話したときも出てきた名前。


知らない人はいないだろうってくらいの人気っぷりを誇る。









「宮さんって、高校の時バレーやってたんだ…」







しかも、稲荷崎。

インターハイ準優勝や春高優勝、
全国でも名を馳せるその名前は

宮城に住んでた私でさえ知っていた。








友「で、店長どれなん！」




友達に聞かれて写真を眺める。

集合写真だから1人1人は小さい。





ぱっと目につくのは、

賞状を持つ金髪のMSBY宮侑のと、
その隣の優勝トロフィーを持つ銀髪の人。





うーーん、どうしよう。どれが宮さんかわからない。





「ごめん、わからん…、」


友「ええぇ、昨日会ったんとちゃうん？」





このなかに宮さんはいるはずよなぁ

自分が写ってない集合写真をホーム画像にしたりしないしなぁ…





「明日シフト入ってるしそのときまで待って！

もう一回ちゃんと顔見てくる！
似顔絵描けるくらい！


それよりも明日緊張するんやけど！」





友「はい出た！エセ関西弁！！！」






・





友達に促され彼のホーム画像をスクショだけして、


その日はそれで終わった。







友「明日写真待っとるからな！

私はイケメンを見たいんや！」






・





おにぎり宮、開店まであと6日。

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