第42話 ページ43
一言二言話してるうちに、すぐに治さんは戻ってきた。
笑っている北さんを見て少し驚いた後、「何話してたん?」なんて聞かれた。
北「治はすごいなぁって話やで。」
治「なんですかソレ。」
治さんもつられて笑顔になる。
・
・
治「ほんまに北さんわざわざありがとうございました!これでまた、もっと美味しいおにぎり作りますわ!!
Aちゃんも、気をつけてな!」
北「もうすぐトマトもできんねん、また届けにくるわ!」
トマト…!
そういえば夏野菜新メニューでトマトとサバのおにぎりとか考えてたっけな。
治「待ってます!ほんなら!気をつけて!!」
治さんに見送られながら、北さんのトラックの助手席に座らせてもらう。
「失礼します…、お願いします!」
北「はいよ、家どの辺なん?」
「あ、隣の駅の近くなんですけど…、」
北「とりあえずそっちな方、向かうな。」
「お願いします!」
ブーンとトラックを走らせた北さん。
少しの間無言が続き、私が何か話し出した方がいいかな…と不安になる。
そんな沈黙を先に破ったのは北さん。
北「さっき、治がすごいゆーとったな。」
「はい…」
北「俺もすごいと思っとってん。
双子の侑に会ったりした?」
「侑さんですね、オープンの日に会いました。」
侑さんとはあれから連絡先交換して今でもたまにメッセージが来る。
毎回意味わかんないこと言われるから、こっちも意味わかんない返信するだけだけど。
北「2人ともすごいよなぁ、高校の部活の後輩やってんけど、ずーっと活躍しとったわ。
俺はてっきり、卒業後2人ともバレー続けると思っててん。
せやけどな、あいつらが引退少し前に、治が俺に相談に乗って欲しいって言うてきたことがあってなぁ、」
そう、懐かしそうに語り出す北さん。
治さんたちの高校時代のお話は結構新鮮だった。
今はあんなに大人っぽいなという印象なのに、(双子の喧嘩は置いといて。)
高校生の彼らはやっぱり高校生で。
・
北side
北『治どうしたん。治が相談があるなんて珍しいな。』
卒業後、相談したいなんて治に呼び出された冬の夕方。
公園のベンチに腰掛ける治に、『冷えたらあかんで』と、自販機で買った暖かいお茶を渡す。
治『……』
北『もうすぐ春高やんなぁ。
…そんな黙りよって、言いにくいことなん?』
治『北さんは、俺が引退後バレーやめたらどう思いますか。勿体無い言いますか?」
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ジャム - 間違ってたらごめんなさい。 佐久早くんの聖が清になってます。 (2021年6月10日 19時) (レス) id: 05b8f4c815 (このIDを非表示/違反報告)
たたねんこ(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます、わざとそうしてます、、! (2021年2月4日 18時) (レス) id: 415db63fbe (このIDを非表示/違反報告)
あ - 間違ってたらすみません!LINEがLIMEになってます、、、! (2021年1月11日 23時) (レス) id: acd8df42fe (このIDを非表示/違反報告)
たたねんこ(プロフ) - 田中さん» コメントありがとうございます^^もう自分の身の何をどう捧げればいいのか分からないくらい稲荷崎尊いですね…!! (2020年5月1日 23時) (レス) id: 415db63fbe (このIDを非表示/違反報告)
たたねんこ(プロフ) - 猪と猫さん» コメントありがとうございます!もう本当に稲荷崎民にとってはこれは命日かな?ってなるくらい本誌やばかったですね!!猪と猫さんのすなくんの作品も楽しく読ませていただいてました!!これからもよろしくお願いします! (2020年5月1日 23時) (レス) id: 415db63fbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たたねんこ | 作成日時:2020年4月10日 1時