第31話 ページ32
「聞いてない…って、なにをですか？」
侑「んー、最初にサムから聞かれへんかった？
おにぎりの具、何がええかって！」
おにぎりの具…
そういえば、
私がバイトに応募する前、初めて宮さんと会ったのはスーパーだ。
そこで突然おにぎりの具、何がいいか聞かれた…。
思わず豚キムチって答えたっけ。
侑「サムな、バイト雇うとき、必ず聞くねん。おにぎりの具。
ほんで、Aちゃんの前に…」
治「ツム、もうええから。」
そう言って宮侑の話を遮ったのが宮さん。
「え、でも宮さん、ちょっと気になります…。」
侑「せやろ？」
治「まぁせやんなぁ…」
私の言葉に2人とも反応してしまった。
治「治でええよ、Aちゃん、宮さんじゃわかりにくいやろ？」
「お、治さん…！」
・
涼「治さーん！明太子も売れ切れちゃいました！
どうしますー？」
お店の方から涼くんが、治さんを呼ぶ声が聞こえた。
治「今行くわ！
Aちゃんも時間になったらおいでな！」
そう言って戻っていく治さん。
侑「さっきの話の続き、したろか？」
部屋には、そう言いニヤニヤ笑う宮侑さんと2人になった。
「…お願いします！」
おにぎりの具の話で少しだけ予想がついている。
いやでも、どんな馬鹿でも、いちごミルフィーユとスイートポテトは意味が分からない。
流石に違うかなとも思ったり。
侑「Aちゃんの前にな、バイト応募してきた子2人おってん。どっちも女の子な。
俺そんくらいの時期に雑誌の特集で、
女のタイプは、甘い物好きな子可愛ええよなって答えてん。
そのせいか、サムがその応募してきた子に、おにぎりの具何がええかって聞いたら…」
思った通りだった。
「それで、いちごミルフィーユと…？」
侑「せや！！アホやろー？
その時点で即不採用言い渡したって言っとったわ！
ほんで1人だけまともに答えた奴おるって聞いて、それがAちゃんやったんや！」
まともに…って、スイートポテトとか言う方がおかしくない？
私普通じゃない？
「その女の子たち、面白いですね…！」
侑「聞くのはおもろいけど、サムにとっては大事なお店やもん、そんな風に働かれたら嫌やろなー！！
せやから、Aちゃん、しっかりサムのことサポートしたってな！」
そう言って、最初睨まれた時とは正反対の、
ニカッーと効果音がつきそうなほどの笑顔をくれる宮侑さん。
「もちろんです！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1351人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ジャム - 間違ってたらごめんなさい｡ 佐久早くんの聖が清になってます｡ (2021年6月10日 19時) (
レス) id: 05b8f4c815 (このIDを非表示/違反報告)
たたねんこ(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます、わざとそうしてます、、！ (2021年2月4日 18時) (レス) id: 415db63fbe (このIDを非表示/違反報告)
あ - 間違ってたらすみません！LINEがLIMEになってます、、、！ (2021年1月11日 23時) (レス) id: acd8df42fe (このIDを非表示/違反報告)
たたねんこ(プロフ) - 田中さん» コメントありがとうございます^^もう自分の身の何をどう捧げればいいのか分からないくらい稲荷崎尊いですね…！！ (2020年5月1日 23時) (レス) id: 415db63fbe (このIDを非表示/違反報告)
たたねんこ(プロフ) - 猪と猫さん» コメントありがとうございます！もう本当に稲荷崎民にとってはこれは命日かな？ってなるくらい本誌やばかったですね！！猪と猫さんのすなくんの作品も楽しく読ませていただいてました！！これからもよろしくお願いします！ (2020年5月1日 23時) (レス) id: 415db63fbe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たたねんこ | 作成日時：2020年4月10日 1時
