第25話 ページ26
お店の前に自転車を止めると、
窓からチラッと中を覗く。
良かった、まだ電気付いてる。
ごめんなさい宮さん。
私言うこと聞けなかった。
ガラっとお店のドアを開ける。
ドアの開く音に気付いた宮さんは手を止め、驚いてこちらを振り向く。
治「…………っな、」
治「なんで来たん！！！」
「…っ！」
想像はしていたけど、
やっぱり怒られてしまった。
「ごめんなさい…。
お節介って分かってますし、
こんな時間までバイト働かせるのも、お店的に良くないって言うのもわかってます。」
治「分かってるなら、なんで来たん…！」
「働きに来たんじゃありません。
…手伝いに来ました。」
そう告げると私は荷物を机に置いて、
宮さんのいる厨房へと向かう。
治「…そんな、こんな時間に来られたら、帰れとも言えへんやんか。
ほんまに何してるん…」
「宮さんだって、こんな遅くまで仕事してるじゃないですか。
1人で抱え込まないでください！
私にできることなんてほんの少ししかないですけど、
それでも、少しでも力になりたいんです。」
治「そう言ったって、Aちゃんやって、明日学校あるやろ！！？
それに、夕方からシフトだって入っとるやん…。」
「…でもっ、宮さんこそ今日一睡もせずに明日迎えて、大事なオープン日に倒れたりでもしたらどうするんですか！
私は講義中に寝れます！！！
それに2人でやれば、2時間でも3時間でもちょっとだけかもしれないけど、宮さんが寝れる時間作れるかもしれないじゃないですか。
お願いします。手伝わせて下さい…！」
治「せやけどっ…！」
私は頭を下げる。
お願い、少しでもいいから手伝わせてほしい。
宮さんが頑張ってるって分かっててお家で呑気に寝ていられなかった。
治「………Aちゃん…」
治「ありがとうなぁ、
こんなん、大人として恥ずかしいわ。
……手伝ってもらってもええ？」
思わず顔を上げる。
「もちろんです！そのために来ました！」
治「せやけどな…？」
宮さんは、人差し指を立て、それを自分の口に添える。
治「こんな遅くに、Aちゃんお店に連れ出したんバレたらあかんねん。
このこと、内緒やで？」
「わかりました。いいません！」
治「ええ子や。ありがとうな。
ほんならこっち来て、今やってるこれ一緒にやってもらってもええ？」
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ジャム - 間違ってたらごめんなさい｡ 佐久早くんの聖が清になってます｡ (2021年6月10日 19時) (
レス) id: 05b8f4c815 (このIDを非表示/違反報告)
たたねんこ(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます、わざとそうしてます、、！ (2021年2月4日 18時) (レス) id: 415db63fbe (このIDを非表示/違反報告)
あ - 間違ってたらすみません！LINEがLIMEになってます、、、！ (2021年1月11日 23時) (レス) id: acd8df42fe (このIDを非表示/違反報告)
たたねんこ(プロフ) - 田中さん» コメントありがとうございます^^もう自分の身の何をどう捧げればいいのか分からないくらい稲荷崎尊いですね…！！ (2020年5月1日 23時) (レス) id: 415db63fbe (このIDを非表示/違反報告)
たたねんこ(プロフ) - 猪と猫さん» コメントありがとうございます！もう本当に稲荷崎民にとってはこれは命日かな？ってなるくらい本誌やばかったですね！！猪と猫さんのすなくんの作品も楽しく読ませていただいてました！！これからもよろしくお願いします！ (2020年5月1日 23時) (レス) id: 415db63fbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たたねんこ | 作成日時：2020年4月10日 1時
