第35話 ページ36
治「Aちゃんとツム、今日の賄いやで〜!」
そう言って、自分の分も含めてお皿3つを器用に運んできた治さん。
机の上に置かれたお皿に目をやる。
今日はおにぎりじゃない。
侑「カレーや!!」
治「俺がカレー食べたかってん!!!」
銀島「わ、ずる!」
治「角名と銀も食べたかったらあんで!!」
角名「マジ!?」
美味しそう…。
バイトに必死で気付かなかったけど、
カレーを目の前にしたら結構お腹が減っていたことにびっくりした。
治「ほんじゃ、いただきますー!」
侑「いただきまーす!」
そう言ってみんな食べはじめる。
ちょっと待って。
何このカレー。
「美味しすぎる…!!!」
思わず叫んだ。
治「せやろ〜!俺が作ったカレーやもん、うまいに決まっとる!!」
このやりとり、初めて治さんのおにぎり食べた時もしたなぁ、なんて思いながら、治さんを見る。
カレーを食べながら、前のように満足そうに笑う治さん。
あ、
「治さん、お米、ついてますよ!」
治「え、どこや。」
そう言って手で米粒を探す。
でも不思議なことに、その治さんの手は見事にお米の付いているとこにいかない。
「こっちです!」
私は米粒を探す治さんの手をとって、誘導してあげた。
治「これか、ありがとうー」
私が手を離すと、治さんはその米粒をパクっと食べた。
・
そのやりとりを見ていた角名と、その向かいに座る侑は目を合わせてニヤリと笑う。
角名「侑、なんなのアレ。」
侑「知らん。けど、これからなんかありそうよなぁ?」
角名「へぇ、治もやるね、バイトちゃんもなかなかだけど。」
そんな2人と、
銀島「?」
ついていけてない銀島。
・
角名「なんでさー、せっかくのオープン日なのに、土日とかにしなかったの?」
それ、私も思ってた。
侑「あー、それはなぁ」
治「俺も最初は日曜日にしようと思っててん。
やけど、ツムが1日手伝ってもらった方が売れると思って、ツムが休みの日にした。
それにオープンの瞬間、テレビの取材来るって話しとったし、ツムがおった方がええかなぁって。」
「テレビ?!」
治「せや。言っとらんかったっけ?」
侑「オープン前から並んどったもんなぁ、俺のおかげやな。」
治「は?おにぎり作ってんのは俺やぞ。」
侑「いや、カメラに向かって宣伝したったやん。」
そう言って睨み合う双子。
角名「あ、始まった。」
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ジャム - 間違ってたらごめんなさい。 佐久早くんの聖が清になってます。 (2021年6月10日 19時) (レス) id: 05b8f4c815 (このIDを非表示/違反報告)
たたねんこ(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます、わざとそうしてます、、! (2021年2月4日 18時) (レス) id: 415db63fbe (このIDを非表示/違反報告)
あ - 間違ってたらすみません!LINEがLIMEになってます、、、! (2021年1月11日 23時) (レス) id: acd8df42fe (このIDを非表示/違反報告)
たたねんこ(プロフ) - 田中さん» コメントありがとうございます^^もう自分の身の何をどう捧げればいいのか分からないくらい稲荷崎尊いですね…!! (2020年5月1日 23時) (レス) id: 415db63fbe (このIDを非表示/違反報告)
たたねんこ(プロフ) - 猪と猫さん» コメントありがとうございます!もう本当に稲荷崎民にとってはこれは命日かな?ってなるくらい本誌やばかったですね!!猪と猫さんのすなくんの作品も楽しく読ませていただいてました!!これからもよろしくお願いします! (2020年5月1日 23時) (レス) id: 415db63fbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たたねんこ | 作成日時:2020年4月10日 1時