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偽り ページ29

私はジンの執務室に行く前に手紙を2通書いた。1通はアルベド宛、もう1通はディルック宛だ。

 私は、「私の神の目は璃月でとある人に預かられている。遠すぎて帰ってこなかったみたい」という作戦でいこうと思っている。

 ちはみに髪色は、セレスティアに行ったらいつの間にか…みたいな感じでいくつもりだ。

 なので、アルベドには話を合わせてほしいという内容の手紙を書いた。ディルックには申し訳ないが嘘を書かせてもらった。

 ちなみにこの後、ジンにも嘘を吐くことになる。本当は真実を教えたいけど、仕方がない。

 手紙をポケットにしまうと、私はジンの執務室を訪れた。ジンは丁度仕事が一段落ついたところだったようだ。

「ジン、急なんだけどね、今夜モンドを発つの。璃月で私の神の目が見つかったみたいで」

 するとジンは安堵した表情を浮かべていた。

「それは良かった。では、私もAを見送らせてもらおう。丁度仕事が一段落ついたところなんだ」

「ありがとう、ジン。私は広場にいるアルベドに用事があるから先に行ってるね」

 私はそう言って執務室を出て、広場の合成台へと向かった。丁度アルベドが騎士団本部へと移動するところだった。

「アルベド、待って!」

 私が呼び止めるとアルベドは振り返った。そして私の頭を見て、少し残念そうな表情を見せた。その件については何も言わなかったけど。

「アルベド、私、今夜モンドを発つの。それで、この手紙を読んでほしくて。読んだら直ぐに燃やしてほしい」

 アルベドは私から手紙を受け取り、封筒を丁寧に開け、周りから見られないように丁寧に読み、手紙を側にあったかがり火で燃やした。

「分かったよ、A。ボクも君を城門で送らせてもらうよ」

 アルベドは私の目を見てしっかりとと頷いた。そうだ、ディルックへの手紙は…ガイアに託そう。

 流石にディルックは見送りには来ないだろうし、呼べないだろうから。ガイアは普通に見送りに来そうだもん。

 私がアルベドと城門に着く頃には、多くの見知った顔が集まっていた。噂で聞いたのか、誘われたのか私が直接何も言っていないひとの姿もあった。

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宇琉夜ハル(プロフ) - ケモ耳と花言葉でファデュイです (2023年2月15日 16時) (レス) @page22 id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
翡巫女(プロフ) - けんとさん» ありがとうございます!璃月終わったらちょっとドラスパ入りますが、その後稲妻に行くので楽しみに待っていて下さい! (2022年8月17日 20時) (レス) id: 85bbdde210 (このIDを非表示/違反報告)
けんと - こんにちは、夢主ちゃん可愛いですねぇ私ならセコムになってますよ。性格良いですし雷電将軍とかにも好かれてそう、見るたびワクワクしちゃいます。 (2022年8月17日 17時) (レス) @page46 id: a76f20d172 (このIDを非表示/違反報告)
翡巫女(プロフ) - ふわなさん» ありがとうございます!これからも頑張って書かせていただきます! (2022年8月10日 22時) (レス) id: 85bbdde210 (このIDを非表示/違反報告)
ふわな(プロフ) - 初めまして!こういう作品めっちゃ好きです!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2022年8月10日 10時) (レス) @page36 id: 9150cee976 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:翡巫女 | 作成日時:2022年7月17日 16時

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