初めまして ページ12
私は走っていた。一時的に体力が上がり、疲れなくなる薬を飲んで。効果時間もモンド城を一周するのには丁度いいくらいだし。
しかし、昼間なので結構人がいて、歩かざるを得ないこともあった。こっちは急いでいるのに。
私が髪の毛を見て思い浮かんだもの、それは「神」だ。ウェンティもそうだが、毛先だけ自分が司る元素の色のグラデーションになっているのだ。
淡い桃色が何を表すのかは皆目見当もつかないが、髪の毛を染めた覚えがないのは確かだ。
それに暴風で落とされたとはいえ、一応セレスティアには足を踏み込んでいる。神になっていても違和感はない。
さらに神の目もまだ戻って来ていない。神は神の目を持たない。ウェンティのは偽物だし。
そんなことを考えながら路地を走っていたら曲がって来た人と思いきりぶつかってしまった。
「すみません!怪我はありませんか?」
私は急いで立ち上がり、ぶつかった相手に手を差し出した。ぶつかったのは少年で、私の差し出した手を握って立ち上がった。
「怪我はないので大丈夫です」
私は彼を見てふと、思い出した。実際に見たことは無いけど、栄誉騎士の特徴と酷似している。
それに、彼の隣には妖精のような少女がふわふわと浮いている。きっと彼が栄誉騎士なのだろう。
「貴方が噂の栄誉騎士ですね?」
一応確認する。
「はい、初めまして、空です」
栄誉騎士が小柄な少年ってことは知っていたけど、いざ前にするとやっぱり驚くな。
「オイラはパイモン!そういうお前は一体誰だ?」
そう言えば私はまだ名乗ってなかったな。私の周りは先に名乗れって人が多いんだよね。だから人のあとに名乗るのってちょっと新鮮。
「私はA。医者をやっているの。モンド出身だけど、治療で各地を訪れているからいつもモンドにいるって訳じゃない。
でも、旅人の貴方たちならきっと何処かできっと会えると思う。あと、堅苦しいのは嫌だし、敬語はなしでいいよ」
それを聞くとパイモンが少し慌てた。何処に慌てる要素があったんだろう。
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宇琉夜ハル(プロフ) - ケモ耳と花言葉でファデュイです (2023年2月15日 16時) (レス) @page22 id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
翡巫女(プロフ) - けんとさん» ありがとうございます!璃月終わったらちょっとドラスパ入りますが、その後稲妻に行くので楽しみに待っていて下さい! (2022年8月17日 20時) (レス) id: 85bbdde210 (このIDを非表示/違反報告)
けんと - こんにちは、夢主ちゃん可愛いですねぇ私ならセコムになってますよ。性格良いですし雷電将軍とかにも好かれてそう、見るたびワクワクしちゃいます。 (2022年8月17日 17時) (レス) @page46 id: a76f20d172 (このIDを非表示/違反報告)
翡巫女(プロフ) - ふわなさん» ありがとうございます!これからも頑張って書かせていただきます! (2022年8月10日 22時) (レス) id: 85bbdde210 (このIDを非表示/違反報告)
ふわな(プロフ) - 初めまして!こういう作品めっちゃ好きです!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2022年8月10日 10時) (レス) @page36 id: 9150cee976 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翡巫女 | 作成日時:2022年7月17日 16時