【INI】先生、大好きです（西洸人） (ページ9)

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第９話ページ9

たじくんが入ってくるなりすぐに頭から離れる手

心地よかったから少し悲しい

でもこんな姿見られたら良くないことは私だってわかってるから何も言わない

田島「あれ？西先生と二人？」

たじくんは首を傾げて私を見る

『あ、えっと』

西「ちょっと学校を散策してたんだよ

で、たまたま保住がいたから話しかけてたところ」

な、なんていつものあっさりした顔で聞き返してきたから頷く

田島「ふーん、そっか

それでA、そろそろ帰れる？」

『あ、うん』

田島「じゃいこ、西先生いい？』

西「ん、また明日」

たじくんは洸人くんにさよならといつも通りのふわふわした挨拶をした後「いこ」と私の手を握って部室から一緒に出て行く

部室から出る前に洸人くんの方を見ると口パクで「またあした」と言った後手でしっしっと出ていくように促した

私は何も言えずすぐに手を引かれて部室を出ていく

少し名残惜しいけどまた明日から会えるからまぁ良いかと思う

そして部室から少し離れた時

田島「西先生と仲良さそうだったね？」

たじくんが私の手をまた握ったままでこちらを向いて話しかける

『そうかな？普通でしょ？』

私は落ち着いた胸を撫で下ろしながらいつも通りの私に戻るのだった