無い物ねだり ページ24
「……っ」
長い間、眠りについてた気分…
ベッドから起き上がると
手の甲に滴が落ちて「またか…」なんて思う。
こんなことはしょっちゅう。
いつも通り、カーテンを開けて
遅めの朝食を適当に済ます。
体の一部に近い感覚になった、
フープピアスを当たり前のように左耳につけて
「ちょっと早いけど」って家を出た。
.
.
少し暑さの残る街中を歩いて
着いたのはSTUDIO Bって書かれたスタジオ。
やっぱりまだ誰も来てなくて
静かなスタジオで1人、ストレッチしたり
振りの確認したりしてると…
「おはよー」
「あ、世界さん、おはようございます」
「澤夏、早いね」
「なんか目覚めちゃって」
世界さんは荷物を置いたあと
んーって手を伸ばしながら隣に来て
ストレッチを始めた。
しばらく各々過ごしてると、鏡越しに目が合う。
「どう?その体」
「…いい感じっす」
「でしょ?」
「自分の体みたい」
「みたいっていうか、自分のだよ。
体も精神も人生もその為に
随分前から用意してたんだから」
「怖い……笑」
親指を立てながら会話にそぐわない笑顔を向けられて
感謝と恐怖が混ざる。
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なな(プロフ) - 太陽サンサンなつなつさんさん» もったいないくらいの素敵なコメントありがとうございます!そんな風に色々考えて読んでいただけて私の方が感謝です😭もう読んでくださってるかもしれませんが、If Destinyでその後を更新してるのでよければそちらもぜひ☺️本当にありがとうございます! (10月5日 20時) (レス) id: ecac200247 (このIDを非表示/違反報告)
太陽サンサンなつなつさん - 読み終えた私のこの心情を上手く言葉にできない事がもどかしいのですが、ななさん、当たり前に感じてしまうが、本当は尊い筈のこの毎日を抱きしめたくなる、こんな胸を締め付けられて、でも温かい気持ち日になる素敵なお話を綴って下さり、本当にありがとうございます。 (10月5日 0時) (レス) id: 306747e438 (このIDを非表示/違反報告)
太陽サンサンなつなつさん - ただただ涙を零し、展開によっては、やった!なんで!?と一喜一憂をしながら読み続けていました。この世界にはきっとどこかでこの御三方のように、一生懸命に闘っておられる方もおられるんでしょうね。どうか、どうか救われる結末であってほしいものです…。 (10月5日 0時) (レス) id: 306747e438 (このIDを非表示/違反報告)
太陽サンサンなつなつさん - お使いさん、あしながさんは一体どんな存在なんだろうと拝読しながらずーっと推理していたのですが、本当にまさかでした(;_;)私の中では皆救われたんじゃないかなと思う一方でやっぱり切なくもあり、堀さん、澤さん、世界さんをみると勝手に込み上げてきそうです(;_; (10月5日 0時) (レス) @page50 id: 306747e438 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - naaana425さん» コメントありがとうございます!こんな一小説でそんな風に思っていただけて嬉しいです!深く考えず書いてたのでもったいない言葉過ぎます!こちらこそ本当にありがとうございます! (2021年7月28日 22時) (レス) id: 2f6d0c373f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なな | 作成日時:2021年1月2日 22時