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コーヒーを淹れて
スズランの花束を花瓶に移そうとして、手を止めた。
誰にもらったか分かんないけど綺麗だし
このままドライフラワーにできないかな？
なんて考えながらコーヒーを持って
リビングに戻ると…
『なっちゃん？』
『え、寝てる？』
そんなに待たせてないと思ったのに
ソファーで寝息を立ててる。
起こさないように
ソファーにゆっくり腰をおろしたけど
「…A？」って目を開けた。
「やべ…寝てた？」
『寝てた』
「時間ないのにもったいないことしたー…」
『時間？』
「いや……なんかすごい疲れるから…」
『雪ではしゃぎ過ぎたんじゃない？』
「そういうんじゃなくて…なんていうか…」
『なんていうか？』
「力奪われてく感じ…」
『はい？』
「待って、はしゃぎ過ぎたのAの方だよね」
『うん、眠い』
確かになんだか疲れた表情のなっちゃんは
私が眠いって言ってるのを聞いて
「ほら、寝れば？」って自分の膝を叩く。
自分も眠いんじゃないの？
『え？そこで？』
「うん、寝な」
『今日どうしたの？』
「いいから…何度も言わせんな」
照れ臭そうにそう言って、膝枕に寝かせられる。
『やっぱ今日変だよ。やけに優しくない？』
「…そういう日もあんの」
『毎日それでお願いします』
「…贅沢」
『でもなっちゃんが毎日優しかったら調子狂う』
「毎日優しいだろ」
『…おやすみ』
「寝んのかよ…おやすみ」
なんとも言えない居心地の良さと
春の暖かい空気、規則正しいなっちゃんの呼吸、
そのまま睡魔に襲われ、眠ってしまった。
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なな(プロフ) - 太陽サンサンなつなつさんさん» もったいないくらいの素敵なコメントありがとうございます！そんな風に色々考えて読んでいただけて私の方が感謝です😭もう読んでくださってるかもしれませんが、If Destinyでその後を更新してるのでよければそちらもぜひ☺️本当にありがとうございます！ (10月5日 20時) (
レス) id: ecac200247 (このIDを非表示/違反報告)
太陽サンサンなつなつさん - 読み終えた私のこの心情を上手く言葉にできない事がもどかしいのですが、ななさん、当たり前に感じてしまうが、本当は尊い筈のこの毎日を抱きしめたくなる、こんな胸を締め付けられて、でも温かい気持ち日になる素敵なお話を綴って下さり、本当にありがとうございます。 (10月5日 0時) (レス) id: 306747e438 (このIDを非表示/違反報告)
太陽サンサンなつなつさん - ただただ涙を零し、展開によっては、やった！なんで！？と一喜一憂をしながら読み続けていました。この世界にはきっとどこかでこの御三方のように、一生懸命に闘っておられる方もおられるんでしょうね。どうか、どうか救われる結末であってほしいものです…。 (10月5日 0時) (レス) id: 306747e438 (このIDを非表示/違反報告)
太陽サンサンなつなつさん - お使いさん、あしながさんは一体どんな存在なんだろうと拝読しながらずーっと推理していたのですが、本当にまさかでした(;_;)私の中では皆救われたんじゃないかなと思う一方でやっぱり切なくもあり、堀さん、澤さん、世界さんをみると勝手に込み上げてきそうです(;_; (10月5日 0時) (レス) @page50 id: 306747e438 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - naaana425さん» コメントありがとうございます！こんな一小説でそんな風に思っていただけて嬉しいです！深く考えず書いてたのでもったいない言葉過ぎます！こちらこそ本当にありがとうございます！ (2021年7月28日 22時) (レス) id: 2f6d0c373f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なな | 作成日時：2021年1月2日 22時
