SOAR

尊敬してますよ ページ10

大樹side





謎の襲撃に遭った後、楽屋に入ると
世界さんは全然ストレッチなんかしてなくて…





「楽しかったねぇ、佐藤大樹ファンごっこ」


『めちゃくちゃ楽しかった！』


「見た？あの顔」


『見た見た！次は何にします？』





むしろノリノリ。





颯「いやいや、いつものことやけどなーしてんねん」


「世界さん、Aの遊びに本気で付き合いすぎ！
Aも世界さん巻き込むな！」





何言っても全然気にしてないし、全然めげない。





『だって、大樹くんいじるの…』

「『楽しいもんねー？』」って2人で声揃える始末…





世界さんはそのムービー平気でストーリーにあげるし
Aもシェアするし…


しばらくファンタ内で
佐藤大樹ファンごっこ流行るからもううんざり。

特に慧人辺りがノリノリで腹立つ。







.








「俺のことおもちゃだと思ってんの知ってんだからな！」


『本当はリーダーズのこと、ちゃんと尊敬してますよ』


世「ちゃんとってなんだ！」


「尊敬エピソードも話してくんないと！」


『まぁ追々ね』





こんなAだけど、
俺のこと頼りにしてくれてるのも知ってる。


自分で言うのもなんだけど
愛情の裏返しってやつだと思う。





『大樹くんのそういうとこが』


「そういうとこが？」


『自意識過剰』


「うるせぇ！笑」





俺に対して素直じゃないのも
Aなりの甘えだと思う。





『頼りにしてるよ、母ちゃん』


「知ってる」


『うるせぇ！笑』


「おい！笑」




ほんと、手がかかる。

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