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「いいじゃない。分かりきったことだし。」
『、、、まあね。』
「今日もお迎えくるの？」
『うん。終わったら連絡ちょうだいって。』
そして、彼女はかなり、いや、側から見たら
重たいなと思うくらい高地に愛されている。
毎回彼女が飲みに出かけた時は迎えに来るし、
常に連絡が来るとも言ってたな。
『それよりも、大丈夫なの？お宅の事務所。』
「大丈夫、、、だと思う？」
『全く。』
「だよね。私も嫌でも見るもの、ニュース。」
『私も。そして、やっぱりこの事務所と仕事してることが多いからよくいろんなことを聞かれる。』
まあ、誤魔化してるけどって笑う彼女は
あまりこの問題を気にしてはいないみたいだ。
「でも、梨元も、もし、いろんなことが起こり得るなら、他の事務所と仕事しても大丈夫だから、、、ね？」
『あっは。個人事務所の私を心配してくれてるの？でも心配ご無用。私は、望んでこの仕事してるから。それはきっとあの子も同じ。』
梨元が言う、
あの子とは後輩の朝比奈さんのことだろう。
基本的にアシスタントはつけていなかったというか、
なかなか定着していなかった中で、
唯一朝比奈さんはずっと対等に仕事をしている。
厳しいことを言っているのも聞こえてくるけど、
彼女はさほど気にしていないらしい。
いや、ちゃんと真の意味を分かっているのだと思う。
梨元が言葉がきついだけで、仕事にも、
朝比奈さんにもしっかりと愛情持っていることを。
『朝比奈はもうね、じゅりじゅりってすごいわよ。』
やれやれなんて顔をしているけど、
多分これは嬉しいってこと。
朝比奈さんに高地と付き合っていることは
言っているからか、よく2人で話もするらしい。
「SnowManのメイク中もよく話してるよ。ほんと好きなんだなって思う。」
『あれだけ素直になれる朝比奈のこと、、、少しだけ羨ましいなと思う。ほら、私はまだ言ってないから。』
梨元は自分自身に自信がないからか、
絶対に言いたくないとよく言っている。
別に大丈夫だと思うんだけどな。
「まあ、分かるよ。その気持ち。」
『だよね。大人になればなるほど、素直になるって難しいから。』
「、、、ほんとに。」
『で、深澤くんと何があったわけ？理由もなく私を飲み会に誘ったわけじゃないでしょ？』
「うん、、、。実は、プロポーズされて。」
『まじ？おめでとう！』
梨元は嬉しそうにニコニコとしている。
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作者名：しょこら
| 作成日時：2024年9月12日 13時
