【完結】マネージャー×SnowMan⑥ (ページ1)

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side YOU ページ1

ライブが終わってから、
事務所内が明らかにバタバタとしている。

そして、この人が退社することになった。

「真山、、、井口はまだいると思ってたなー。」

井『俺もね、いたかったよ。けど、まあ、妻の方の実家が、ね。』

井口は婿養子になったんだよね。

奥さんがかなりのご令嬢ってことは知ってたけど、
きっと色々あるんだろうな。詳しくは聞けないけど。

「SixTONESのみんな、寂しがってるんじゃない？」

井『なのかねー。まあ、あいつらなら大丈夫だろ。』

「かな。SnowManのみんなも驚いていたよ。」

井『だよな。俺もなんだかんだ古株になりつつあったから。』

この業界は人の出入りが激しい。
もちろん、うちの事務所も例外ではなくて。

同期はみんな辞めて、
とうとう私だけになってしまった。

井『南も結局辞めちゃったしなー。』

「仕方ないよ。元々、滝沢さんに戻ってくるように言われていたんだもん。そりゃ、あちらの事務所に行くでしょうが。」

まあ、南にはそれ以外の事情があることも
分かってはいるけど。

それは流石に井口にも言えない。

井『なんか逃げるみたいになってごめん。』

「そんなことない。みんなそれぞれの人生だからさ、、、。私も不安だらけだよ。ひょっとしたら数ヶ月後には路頭に迷ってるかも。」

井『お前はクビになっても貰い手はたくさんあんだろ。顔広いし。』

「だといいけど。」

でも、創業者の事件は、
かなり大変なことになりそうな気がするのよね。

そうなったら、辞めたとしても、
元の勤め先のことは嫌でも聞かれるだろうから。

というか、私はSnowManから離れるのは
無理な気しかしない。

井『じゃあ、多分これが事務所で会うの最後だな。』

「だね。頑張って。」

井『白崎もな！』

井口に別れを告げて、デスクに戻る。

それから、CMの話が無くなったり、
タイアップの話が無くなったり。

彼らには極力知らせないようにと
意識すればするほど、いろんな感情が込み上げてくる。

私達マネージャー陣は特にこの問題に疲弊していた。
事務所に来ても、部署の雰囲気は暗い。