Snr ページ20
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「センラくん、お待たせ」
「急に呼び出して何なん？」
「怖い顔しないで〜はい、笑顔」
「…坂田は、どうしたん」
「無視しないでよ。今日はオフだって言ってたし家に居るんじゃないかなぁ」
「…そ」
黙ってスタスタと歩いて行くセンラくんについて行く私。傍から見たら恋人同士に見えたりするのかななんて考えてみたり。
ショッピングモールを見て回り、買い物等をしていればそこそこ良い時間帯となり、個室の居酒屋さんへ足を運んだ。
それぞれ頼みたいものを注文したものが届き、それなりに時間が経った頃、意を決して行動を起こすことにした。どこか真剣な雰囲気を持った私にセンラくんは「どうしたん」と不思議そうにしている。
「センラくん」
「なに？」
「…好きだよ、愛してる」
刹那、狭い個室だと言うのにセンラくんはガタッと音を立てて、立ち上がり私の胸ぐらを掴んだ。余程力が入っているのか手が震えてるし、いつも優しい色をした蜂蜜の瞳は怒りで燃えているような気がした。
「っ、ふざけんな。坂田が、おるやろ」
「…そうだね、ごめん」
手を離されれば重力のままに椅子に腰を落とした。センラくんの顔を見て少し驚いた。… 元凶を作ったのは私だけど、どう反応したらいいんだろう。そんなやるせない顔で涙を流すだなんて思わなかったもの。
みんながみんな幸せになるなんて難しい話。
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mi(まい)(プロフ) - 林です。嘘です。さん» 切ないお話を書きなれてないのでそう言って貰えて凄く嬉しいです、ありがとうございます( ;_; )！ (2020年5月26日 17時) (
レス) id: 0f8661bfd1 (このIDを非表示/違反報告)
林です。嘘です。 - 3番目の切ない感じが好きです！ バッドエンドとかが少し好きなので、私の好みでグッときました。 (2020年5月25日 2時) (レス) id: aa4022e14b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mi(まい) | 作者ホームページ：http://twitter.com/muikrn
作成日時：2020年5月23日 3時
