00話 ページ49
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「A、時透君が来てるわよー!」
「早く支度しなさいね〜!」
姉二人に急かされ、いそいそと学校へ行く支度をする。
これは何気なく、幸せな日常の1ピース。
「い、行ってきます!」
「行ってらっしゃい、A。」
「気をつけてね。」
玄関の扉を勢いよく開く。その反動でAはよろけてしまった。
しかしその身体が玄関のアスファルトに激突することはなく、ふわりと愛しい人の香りが鼻腔を掠めた。
「Aは相変わらずだね。」
「ご、ごめんね…無一郎君…。」
転びかけたところが余程恥ずかしかったのか、Aは顔を隠すように下を向いた。
「なーに。顔隠さないでよ。」
「む、無一郎君…!」
無一郎はずいっとAの顔に自身の顔を近づける。するとAはぶわりと顔を赤くした。
「は、恥ずかしいから…!
姉さん達にも見られちゃうよ…!」
「僕は別に良いけどなぁ。
とくに胡蝶さん……未来のしのぶお義姉さんになら尚更。」
無一郎がそう告げるとAはますます顔を赤らめ顔をぶんぶんと横に振った。
「ふふ、Aは恥ずかしがり屋だなぁ。
じゃあ学校行こっか。」
どちらからともなく指と指が絡み合う。
気恥しそうに、でも心の底から幸せそうに二人は顔を見合わせて笑った。
「…無一郎君、好き。」
「俺も好きだよ。」
「…これからも、ずっと一緒にいたい、です。」
「ふふっ、当たり前のこと言ってるの。ずっとずっとずぅーっと一緒に決まってるでしょ?
例えどれだけ遠くに離れても、何度生まれ変わっても。」
無一郎は握り合った手にぎゅっと力を篭める。
するとそれに比例するようにAが無一郎の手を握る力も強くなった。
「私ね、今、すっごく幸せ。」
「大丈夫、僕がもっと幸せにしてあげる。」
「じゃあ私も無一郎君のこともっともっと幸せにするからね。」
「ふふ、ありがとう。」
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.
今日も、明日も、一年後も、十年後も、百年後も。
ずっとずっとずぅーっと先も。
誰よりも、誰よりも。
互いを幸せにし合いながら、この世界を生きていこうね。
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ピクルス - 号泣 (2020年9月9日 14時) (レス) id: 2a7c012e78 (このIDを非表示/違反報告)
ピクルス - うわぁぁぁぁぁぁぁあん!無一郎くん死なないでぇぇぁえぇぇぇぁあぇぁあええ (2020年9月9日 14時) (レス) id: 2a7c012e78 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - わたぬきくん。さん» お祝いのお言葉ありがとうございます!そのように言って頂けて嬉しい限りでございます!最後までお付き合いくださりありがとうございました! (2020年8月30日 10時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)
わたぬきくん。(プロフ) - テスト期間終わってきたら完結してた…ああもう号泣です!完結おめでとうございます!(泣) (2020年8月29日 14時) (レス) id: 9e97a6dad3 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - リムさん» お祝いのお言葉と応援のお言葉ありがとうございます!そのように言って頂けて光栄の極みでございます…!本当に感謝の限りです。最後までお付き合いくださりありがとうございました! (2020年8月27日 0時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白霞 | 作成日時:2020年7月23日 20時