24話 ページ24
「はぁぁ、今からAに会えると思うと心臓と脳味噌一緒になりそう。」
「そうかィ。」
もはや無一郎のよくわからない言動に動じなくなった不死川。(恐らく突っ込むことがめんどうになった)
お願いしますっ…と懇願されて、蝶屋敷の前まで不死川は無一郎に付き添ってやった。めちゃんこ良い奴。
「今胡蝶さんいるかな?」
「いるだろ。」
「最近週八くらいの頻度で蝶屋敷来るから追い出されちゃうんだよね。」
「…そうか。」
確かに週に八回も怪我を負っていないのにも関わらず来られたら非常に迷惑だろうなぁ…と思ったが決して口には出さない不死川。
「てかそろそろ入ったらどうなんだァ?」
蝶屋敷の門の前でソワソワとした様子を見せる無一郎に不死川は言った。
無一郎はそうなんですけどね、そうなんですけどね…とブツブツ呟きながら塀の部分にもたれかかって両手で顔を覆った。
「贈り物すると思うと緊張しちゃって…。
心臓五個くらいに割れそうなんですよ…。」
長い髪の隙間から見える無一郎の耳は真っ赤に染まっていた。
それがどれだけ想い人に贈り物をすることが恥ずかしいのかを表している。
不死川はふっと我に返った。
そういやこいつ、十四だったわ。
剣技以外ならただの十四の少年なんだわ。
「…時透…。」
無一郎の十四歳らしい姿を見て不死川はなぜか感動していた。
恐らくは兄目線にでもなっているのだろう。
「大丈夫だ、心臓が五つに別れても動いてりゃ問題ねェ。」
不死川が真顔でそう言うと無一郎は確かに…とはっとした。
「動いていれば問題ない…!」
「そうだ。だから自信もて。」
「ありがとう不死川さん。」
動いている動いていないの問題ではなく、心臓が割れるという
多分この場にいたら常識人の宇髄はこう言っていたと思う。(偏見)
934人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ピクルス - 号泣 (2020年9月9日 14時) (レス) id: 2a7c012e78 (このIDを非表示/違反報告)
ピクルス - うわぁぁぁぁぁぁぁあん!無一郎くん死なないでぇぇぁえぇぇぇぁあぇぁあええ (2020年9月9日 14時) (レス) id: 2a7c012e78 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - わたぬきくん。さん» お祝いのお言葉ありがとうございます!そのように言って頂けて嬉しい限りでございます!最後までお付き合いくださりありがとうございました! (2020年8月30日 10時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)
わたぬきくん。(プロフ) - テスト期間終わってきたら完結してた…ああもう号泣です!完結おめでとうございます!(泣) (2020年8月29日 14時) (レス) id: 9e97a6dad3 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - リムさん» お祝いのお言葉と応援のお言葉ありがとうございます!そのように言って頂けて光栄の極みでございます…!本当に感謝の限りです。最後までお付き合いくださりありがとうございました! (2020年8月27日 0時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白霞 | 作成日時:2020年7月23日 20時