21話 ページ21
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「でさ、もう本当にAが可愛いんですよ。」
「もうわかった、わかったからいい加減黙ってくれねェか?」
無一郎はAへの愛を自分一人の中では抱え込みきれなくなったのか、日の出と共に不死川邸を訪れただひたすら惚気話をしていた。
朝一番に唐突に屋敷を訪れられて惚気られる不死川、ただただ哀れ。
ひとつあくびをすると不死川は湯呑みに注いだ緑茶を啜った。
「てかそれを本人に伝えりゃいいじゃねェか。」
「本人を前にすると可愛すぎて言葉じゃ形容しがたくなっちゃうんだよね。
なんで可愛い以上の言葉が日本語にはないのかな。はぁぁ。」
無一郎は不死川の淹れてくれたお茶を一口啜ると幸せそうに溜め息をついた。
「もう食べちゃいたい。」
「物理的にか?」
「やだなぁ、比喩表現ですよ。」
「胡蝶に聞かれたら毒盛られるぞ。」
胡蝶さんは俺の一生の敵だよ…と呟くと無一郎は懐から何かを取り出した。
「僕いつもこれがAだと思って告白の練習してるんだよね。」
「……オメェはいつも自分の屋敷で一人、女物の髪飾りに向かって告白してんのかァ…。」
それは無一郎がAから貰った髪飾りだった。
残念ながら男である無一郎がこれを身につけることはないけれど、任務に行く時も肌身離さず持ち歩いて一等大切にしている物だった。
「その髪飾りのお返しでもしたらどうだァ?」
不死川のその言葉にはっと顔を上げる無一郎。
「…そうだ…!このお礼っていう口実で簪をあげれば…!」
「渡すもんが秒で決ったな、お前。」
「だって簪には求婚の意味があるんだよ?
そうと決まったら簪買わなきゃ。」
無一郎は目を輝かせてすくっと立ち上がった。
不死川はなんかしらねぇけど良かっなぁと心の中で呟き急須にお湯を注いだ。
「不死川さん、付き合って。」
「………は?」
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ピクルス - 号泣 (2020年9月9日 14時) (レス) id: 2a7c012e78 (このIDを非表示/違反報告)
ピクルス - うわぁぁぁぁぁぁぁあん!無一郎くん死なないでぇぇぁえぇぇぇぁあぇぁあええ (2020年9月9日 14時) (レス) id: 2a7c012e78 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - わたぬきくん。さん» お祝いのお言葉ありがとうございます!そのように言って頂けて嬉しい限りでございます!最後までお付き合いくださりありがとうございました! (2020年8月30日 10時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)
わたぬきくん。(プロフ) - テスト期間終わってきたら完結してた…ああもう号泣です!完結おめでとうございます!(泣) (2020年8月29日 14時) (レス) id: 9e97a6dad3 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - リムさん» お祝いのお言葉と応援のお言葉ありがとうございます!そのように言って頂けて光栄の極みでございます…!本当に感謝の限りです。最後までお付き合いくださりありがとうございました! (2020年8月27日 0時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白霞 | 作成日時:2020年7月23日 20時