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16話 ページ16

「逢い引きとは“相愛の男女が人目を避けて会うこと”です。」(辞書引用)

「なるほど、僕達のことですね。」

「あら、時透君は日本語すら使えなくなってしまったのですか?相愛(・・)の男女と言いましたよね?」



胡蝶はふふふ、と黒い笑みを零す。



「まあ未来形にすると相愛なので。その前借りと言うことで。」

「あら、それは将来的には両想いになると言うことですか?」

「何としてでもなってみます。」



胡蝶はあらまあ、と呟くと満面の笑みを浮かべた。



「でも貴方、Aからは“女の子”と認識されているのですよ?あの子と相愛の関係になるには自分が男であるということを明かす必要がありますけれど。男性が苦手なあの子にそんなこと言えますか?」



勝ち誇ったような顔をする胡蝶に対し、無一郎は図星を突かれたかのような表情をした。



ご最もなご意見だな…と宇髄がおはぎを頬張りながら呟く。

ついでに甘露寺と伊黒も胡蝶と無一郎の話を聞きながらおはぎを食していた。



「…愛の力でどうにか…。」

「あら、具体的には?」



流石は鬼殺隊の中でもずば抜けて頭がキレる蟲柱様。

ド正論をかまして時透のメンタルを少しずつすり減らしていく。



「…僕、胡蝶さんがお義姉さんになるの嫌だな…。」

「私も時透君が義弟になるのはまだ許せませんねぇ。」



とても十四と十八の会話することじゃねェ…と不死川は呟くと湯呑みに茶を注いだ。



実は心優しい不死川は茶柱が立った湯呑みを時透の前に差し出す。最高に良い奴。


時透は不死川から茶を受け取り一口飲むとこう呟いた。





「……求婚する時は君の淹れたお茶が毎日飲みたいですって言おう……。」

「時透も懲りないなァ。」



ほう、と想い人を思い浮かべながらお茶を啜る時透。








「恋の病ね…素敵だわ……!」



妹を渡したくない姉vs惚れた女の子の姉から認めて貰いたい(女の子と偽った)男。


そんな彼らに恋柱様がキュンキュンしないはずもなく、頬に手を当ててひっそりと胸を踊らせていた。

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ピクルス - 号泣 (2020年9月9日 14時) (レス) id: 2a7c012e78 (このIDを非表示/違反報告)
ピクルス -  うわぁぁぁぁぁぁぁあん!無一郎くん死なないでぇぇぁえぇぇぇぁあぇぁあええ (2020年9月9日 14時) (レス) id: 2a7c012e78 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - わたぬきくん。さん» お祝いのお言葉ありがとうございます!そのように言って頂けて嬉しい限りでございます!最後までお付き合いくださりありがとうございました! (2020年8月30日 10時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)
わたぬきくん。(プロフ) - テスト期間終わってきたら完結してた…ああもう号泣です!完結おめでとうございます!(泣) (2020年8月29日 14時) (レス) id: 9e97a6dad3 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - リムさん» お祝いのお言葉と応援のお言葉ありがとうございます!そのように言って頂けて光栄の極みでございます…!本当に感謝の限りです。最後までお付き合いくださりありがとうございました! (2020年8月27日 0時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白霞 | 作成日時:2020年7月23日 20時

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