19.さよならの日も ページ20
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忠義が深い眠りについた夜中。
ずっと考えてた。
忠義から離れて、私はどうしたらいいんだろうとか
まだ幸せだった頃の写真。
その忠義の笑顔を指で撫でると、涙が落ちて。
まだ全然、好きなんじゃん。って
まだ全然、忠義が元に戻って、私に微笑んでくれる日が来るんじゃないか、って
「そんなの、ないのにね…っ」
お揃いのリング。持ってるのは私だけ。
『まだ持ってるん？』って言われそうだし。
それでも持ってたいと思ってたんだよ…
「忠義…っ、」
すやすやと眠る忠義の横で、小さく丸まる。
ちょっとだけくっついてみると、懐かしくて。
「ごめんね…好きだよ…」
だけどもう苦しすぎて、離れたいよ。
忠義もそうでしょ？
…うざいし、面倒臭い彼女でしょ…。
「やだよね、こんな彼女。」
忠義の親指を、力があまり入らない指で握ると、
またこれも懐かしくて、涙で枕が濡れる。
もう終わりにしよう。こんな想い。
今日で最後にしよう。
.
だけどそう決めても、まだ離れたくないって
心のどこかで思ってた。
大『……寝とけば』
「あ…うん、でもこれだけ作って」
大『寝といてくれへん？！』
けどやっぱり、忠義は私がウザったいんだな、って
大『俺らさぁ、』
「別れようか、」
なら、せめての強がりとかそんなので
私から振らせてくれるよね？
「ごめんね、忠義の重荷でしかなくて」
大『……うん。』
幸せになってね、は、言えなかった。
どこかの主人公みたいに優しくなれなかった。
だけど忠義が彼女といて笑顔でいれてるなら
それでいいんだ。
心の中では言えるよ、"幸せになってね"…。
「今まで、ありがとう…、」
ずっと前からこんな日がくると分かってて
出ていく準備はしていたから、荷物をまとめるのに
時間はいらなかった。
「これも、……ありがとう」
合鍵とペアリングを返す時も、忠義は別に
表情を変えずに、『ん。』って受け取るだけ。
見送りなんてものもあるわけなくて、
1人で外に出る。ロビーから出ると
す『A…』
「ど…して？」
すばるが居た。
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∞くらゆい∞(プロフ) - 華花さん» 華花さん、ありがとうございます！感動していただけたんですか(；；)めっちゃ嬉しいです。私も最後までドキドキして書いているので、移行先でもよろしくお願いします！ (2018年5月8日 10時) (
レス) id: d641cf3230 (このIDを非表示/違反報告)
∞くらゆい∞(プロフ) - みくさん» みくさん！ありがとうございます(；；)そう言って頂けるだけで、ほんと描く気力になりますし、毎回泣いてくださるなんて、ほんとに嬉しいです。移行先でも、どうかよろしくお願いします。 (2018年5月8日 10時) (レス) id: d641cf3230 (このIDを非表示/違反報告)
華花 - とっても切なくて感動しました。結末がどんな風になるのかドキドキしています。応援してます。頑張ってください。 (2018年5月8日 0時) (レス) id: d8b8a4fb67 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - こんなにも胸が苦しくて毎回泣けるのは初めてで、切ないのは久しぶりです。どんな結末でも最後まで楽しみにしています。 (2018年5月7日 22時) (レス) id: 74ebaad20b (このIDを非表示/違反報告)
∞くらゆい∞(プロフ) - めちゃさん» めちゃさん…すごく嬉しいです…。もうすぐ移行になります。移行先で完結になる予定でいますが…ほんとに、ほんとにそんな言葉は嬉しいです。ありがとうございます。最後までみてほしいです。 (2018年5月7日 22時) (レス) id: d641cf3230 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞くらゆい∞
| 作成日時：2018年4月17日 17時
