13.手 ページ14
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す「どう、したん…お前」
ふらつく私を、すばるは抱きとめてくれて
優しい声を、かけてくれた人が、ずっと孤独だった私にとっては久しぶりな気がして、気が解けて
「すばる…助けて…っ」
助けを求める他に、道がなくて
いや…ずっと誰かに手を差し伸べて欲しかった。
ほんとは優しくして欲しかったんだ、って知った。
す『大倉は…？』
「あ……そうだ、私…」
忠義いるのに、出てきちゃったんだっけ。
さっきまでのことを思い出すと、ブルっと身体が震えた。
す『なんかあった…？』
「いや…なんもないよ、」
す『そんな顔してない』
そう言って、すばるはわたしの腕を掴んだ。
「イヤっ！」
す『え…』
「あ…違う、ごめん、…っ怖くて」
口が滑り本音が漏れたら、すばるはそれを見逃さない。
す『怖いって何？』
す『何があったん』
「………」
何もかもが言えなくて、ただ涙が流れる。
すばるはそんな私に、
「……ぇ。」
そっとキスをした。
す『俺んとこ、こうへん、？安とかおるけど』
さっきのキスはどこへやら。
キスされたことも気のせいかなと思うくらいに
すばるは言葉を続けた。
「しょーちゃん居るんだ…」
今、忠義のいる家に、あのベッドに寝るのは苦痛で
拷問に感じるから、今はあそこには帰りたくない。
「行く…」
す『きまり。じゃー行こ』
ぱし。とナチュラルに手を繋がれ、
スタスタと歩きだす、すばる。
「あの、すばる、手…」
す『こうしてた方が、安心するやろ』
す『さっきからずっと手震えてる。』
「え、あ、ほんとだ」
す『寒いしなー』
そう言ってお酒が入ったコンビニ袋を持ちながら
片方の手で広くて温かい手が
冷たい私の手を優しく包んでいた。
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∞くらゆい∞(プロフ) - 華花さん» 華花さん、ありがとうございます！感動していただけたんですか(；；)めっちゃ嬉しいです。私も最後までドキドキして書いているので、移行先でもよろしくお願いします！ (2018年5月8日 10時) (
レス) id: d641cf3230 (このIDを非表示/違反報告)
∞くらゆい∞(プロフ) - みくさん» みくさん！ありがとうございます(；；)そう言って頂けるだけで、ほんと描く気力になりますし、毎回泣いてくださるなんて、ほんとに嬉しいです。移行先でも、どうかよろしくお願いします。 (2018年5月8日 10時) (レス) id: d641cf3230 (このIDを非表示/違反報告)
華花 - とっても切なくて感動しました。結末がどんな風になるのかドキドキしています。応援してます。頑張ってください。 (2018年5月8日 0時) (レス) id: d8b8a4fb67 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - こんなにも胸が苦しくて毎回泣けるのは初めてで、切ないのは久しぶりです。どんな結末でも最後まで楽しみにしています。 (2018年5月7日 22時) (レス) id: 74ebaad20b (このIDを非表示/違反報告)
∞くらゆい∞(プロフ) - めちゃさん» めちゃさん…すごく嬉しいです…。もうすぐ移行になります。移行先で完結になる予定でいますが…ほんとに、ほんとにそんな言葉は嬉しいです。ありがとうございます。最後までみてほしいです。 (2018年5月7日 22時) (レス) id: d641cf3230 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞くらゆい∞
| 作成日時：2018年4月17日 17時
