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朝・・・
マフィアの仕事部屋で眠ってしまっていたAが目を覚ますと、甘い香りが鼻腔をくすぐった。
ーーーガサッ
半分寝ぼけた顔で手を伸ばすと、そこには白い紙袋。
『・・・パン屋の・・・袋？』
机に突っ伏した体を起こし、袋をよく見ると、それはパン屋の紙袋。
『・・・！スコーン・・・なんで・・・？』
袋の中には好きなスコーンが入っていた。
つい嬉しさのあまり気が抜けて間抜けな声が出る。
『・・・中也さん、だね』
送り主に検討がつき、不意に笑ってしまう。
覚えていてくれた。4年前の出来事なのに。
4年前のことを、ふと思い出した。
彼女が情報屋として活動し、マフィアと不干渉の契約を交わして・・・
マフィア専用の部屋で、ひとり仕事をしていた時。
パソコンでのやり取りの多い日々で、部屋に来る人なんていなかった。
中「部下に頼ませた資料、急に必要になったんだがあるか？」
当然現れた、素敵帽子の幹部様。
手早く資料を作成して手渡すと、仕事の早さに驚いたのか呆気にとられた顔つきをして、その様子につい彼女は笑ってしまった。
中「・・・手前何笑ってやがる！」
『すいません、つい面白くて・・・！お詫びにこれ、お気に召すか分りませんがどーぞ』
中「なんだよこれ」
『スコーンです。好きなんですよ・・・私。２つあるので、おひとつどうぞ』
袋に包まれたままのスコーンを差し出す。
次に驚いたのは中也の方だ。
中「なんつーか、手前噂と全然違ェな」
『噂・・・ですか？』
中「マフィアと契約した情報屋。感情表現に乏しくて何考えてるか分かんねぇし、神出鬼没で変な奴だって噂だ」
『あながち嘘ではないですよ。個人情報なんて無に等しい私には友人のひとりも出来ません。職業柄・・・仕方ないんですけどね』
中「なら、今日から俺が手前の友人だ」
『・・・！？』
中「マフィアとの契約者だろ。なら俺の同僚みたいなもんだ。手前面白いし。不満か？」
彼女は酷く驚いた。
幹部自ら資料のために彼女の元にわざわざ訪れたこと。
はっきりと、面と向かって思ったことを言ってのける真っ直な人だったこと。
そして・・・
『A・・・』
中「あ？」
『手前じゃなくて、藍波A。だから、Aが良いです。中也さん』
こんな私と関わるなんて。
そして、その言葉がこれほど嬉しいなんて。
と、彼女の心が動いた。
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青鯖。(プロフ) - 出雲さん» 全然大丈夫ですよ！有難うございます！ (2018年1月10日 19時) (
レス) id: 87d9268c5a (このIDを非表示/違反報告)
出雲(プロフ) - 青鯖。さん» お返事遅くなってしまいすいません！ぜひ青鯖。さんの小説に載せさせていただきたいです！ (2018年1月10日 18時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
青鯖。(プロフ) - 出雲さん» はい！勿論です!!私、イラスト集を営んでいるのですが、そちらに載せる許可を貰いたいのですが…。 (2018年1月9日 20時) (レス) id: 87d9268c5a (このIDを非表示/違反報告)
出雲(プロフ) - 青鯖。さん» イラストありがとうございます！！こちら小説に載せさせていただいても良いですか？？？ (2018年1月9日 20時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
青鯖。(プロフ) - 藍波さんhttp://uranai.nosv.org/img/user/data/9/c/7/9c72c58a63b60c2ba67c24aa0627d1fa.05.jpg 電脳少女メルロhttp://uranai.nosv.org/img/user/data/e/4/d/e4de4ba906237036327236814a8558b3.06.jpg出来ましたー！画質とかあんま良くないかも知れません…！ (2018年1月9日 19時) (レス) id: 87d9268c5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：出雲 | 作成日時：2017年11月3日 18時
