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発信者不明の電子手紙・・・
私のパソコンに届いていたものと同じなのかしら。
「情報部にも発信者不明の電子手紙が届いています。海外のサーバーを介していました。犯人は外国の組織かもしれません」
『情報部にも電子手紙が?』
「はい。情報部に届いた電子手紙の方にもロックがかかっていて、解除して開いたら・・・構成員名簿が添付されていました」
横を歩く彼は彼女がメルロになってから・・・つまりは4年前にマフィアに入った。
4年間で情報部の上位構成員になった腕前の人物だ。
彼でもその発信元は特定できない。
・・・これは厄介なお相手かもね
首領室の前まで行くと、黒服の男がすぐにドアを開けた。
城「失礼します。情報部の
『失礼します森さん。藍波です』
部屋の真ん中にあるデスクで、森鴎外は手を組んで座っている。
森「2人ともよく来てくれたね。実はあまり良くない知らせだ」
2人が来るとその赤い瞳を開き、側にあるパソコンをいじる。
森「数日前、マフィアのパソコンに侵入した人物がいたようだ。その人物は盗んだデータの一部とともに、私に電子手紙を送って来てね」
城「・・・そのデータとは」
森「マフィアの構成員の名簿が添付されていたよ」
・・・情報部に届いたものと同じ。
森「加えてとある要求までされてね。随分と舐められたものだ。恥ずべき失態だね」
森鴎外はくすりと笑いながら話すものの目つきは細く鋭い。
Aも城ノ崎も、向けられた視線にゾクリとする。
城「本日の朝、情報部のメインコンピューターにも特定不能の電子手紙が届いていました」
森「あぁ。報告は受けているよ。情報の漏洩など、マフィアにとって由々しき事態だ。早急に対処がしたくてね。それで君たちを呼んだんだ」
城「・・・彼女と共同で、この件を対処するということですか」
森「通常の業務が滞るのは効率が悪いからね。君には盗まれたデータの確認と、マフィアの通常業務を命じよう。
そしてA君には・・・発信者の特定を急いでほしい。そして、目的、所属組織などの情報の特定を報告するように」
『・・・かしこまりました』
森「城ノ崎君はマフィアの通常業務の遂行と並行して彼女に情報提供協力をするように」
城「はい」
森「もう下がって良いよ。あ、A君はここに残りなさい」
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青鯖。(プロフ) - 出雲さん» 全然大丈夫ですよ!有難うございます! (2018年1月10日 19時) (レス) id: 87d9268c5a (このIDを非表示/違反報告)
出雲(プロフ) - 青鯖。さん» お返事遅くなってしまいすいません!ぜひ青鯖。さんの小説に載せさせていただきたいです! (2018年1月10日 18時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
青鯖。(プロフ) - 出雲さん» はい!勿論です!!私、イラスト集を営んでいるのですが、そちらに載せる許可を貰いたいのですが…。 (2018年1月9日 20時) (レス) id: 87d9268c5a (このIDを非表示/違反報告)
出雲(プロフ) - 青鯖。さん» イラストありがとうございます!!こちら小説に載せさせていただいても良いですか??? (2018年1月9日 20時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
青鯖。(プロフ) - 藍波さんhttp://uranai.nosv.org/img/user/data/9/c/7/9c72c58a63b60c2ba67c24aa0627d1fa.05.jpg 電脳少女メルロhttp://uranai.nosv.org/img/user/data/e/4/d/e4de4ba906237036327236814a8558b3.06.jpg出来ましたー!画質とかあんま良くないかも知れません…! (2018年1月9日 19時) (レス) id: 87d9268c5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:出雲 | 作成日時:2017年11月3日 18時