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三十六話 写真は嫌い ページ36

「ごめん...」

僕はか細い声でそう呟いた

聞こえるか、聞こえないか分からないぐらいの小さな小さな声で

ハルには聞こえたようで、目を大きく見開いていた

「...僕...自分が思ってる以上に不器用だから...自分の発言や行動で人を傷付けてることに見て見ぬ振りをしてたんだ」

「それが原因で中学の時、信じてた奴らにも嫌われてそれ以来裏切られるのが怖くて人を寄せ付けないようにしてたんだ」

「...でもやっぱり人の悲しそうな顔を見てるとこっちまで悲しくなるんだ、自分で傷付けといて最低だよね」

心做しか自分の体全身が震えてる

かっこ悪....

僕がそう言い終わるとハルは涙を拭い笑った









ハル「ハルだってそう言う時あります!!ゆき君だけじゃありません、だから心配しないでください!!

ハル「ハルはゆき君に何と言われようがゆき君の傍にいます!!だから信じてください!!」

そう言うハルの声は妙に震えていた

あぁ...そうか...

僕のために態々此処までして...

そっとハルを抱き締めた

「...ごめんねハル、有難う」

僕がそう言うとハルは肩の力を抜き僕に身を預けた

もう一度、僕はハルをより強く抱き締めた









すると、ドアの隙間から見られているような視線を感じた

僕は懐からナイフを取り出し、その人物に当たらないようなスレスレの場所に投げた

綱吉「ひいっ?!すみませんっ夕飯の時間だから呼びに来ただけで覗く気なんてなかったんです!!」

「なんだ...綱吉か...ごめんね、反射でナイフ投げちゃったよ」

僕は綱吉の元に向かい手を差し伸べた

綱吉が僕の手を取り立ち上がると、ポケットから一枚の写真が出てきた

それは僕がハルを抱き締めている姿が映っていた

「........」

綱吉「んな?!リボーンの奴いつの間に?!俺じゃないですよ?!」

僕は無言で写真を睨み付けた









(...ハル、夕飯の時間だって。さっきはごめんね、急に抱き締めて)

(ゆき君ダメですよ〜、まだ気が早いですよ〜///)

(はぁ...)

三十七話 待たせるのは嫌い→←三十五話 怯えた瞳は嫌い



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二ーノ(プロフ) - 結由さん» わわっ有難うございます、はい頑張ります!! (2018年1月20日 13時) (レス) id: da3258a7f8 (このIDを非表示/違反報告)
結由(プロフ) - すごく面白かったです。『え?もっと読みたい』ってなりました。更新無理せず頑張ってください! (2018年1月20日 13時) (レス) id: 6676595c60 (このIDを非表示/違反報告)
ユウK(プロフ) - さなさん» 有難うございます!!頑張ります!! (2017年12月27日 7時) (レス) id: 6142a92764 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - 面白いです!すごいうまくて、更新頑張ってください! (2017年12月27日 7時) (レス) id: 0c95e52db9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚犬 | 作成日時:2017年12月9日 16時

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