三十五話 怯えた瞳は嫌い ページ35
「で？なんでハルが家に来てるの?!」
僕は思わず声を荒上げた
よく分からないが、家に泊まりに来たとか言い出した
奈々さんは了承してくれたと言うが、母さん達は僕に対するハルの態度見てどう思うだろうか
心配していると、母さん達がニコニコ笑いながら近寄ってきた
...父さんに至っては泣いてるじゃん
賭奈「ゆき君、彼女がいるなら紹介してくれたら良かったのに〜」
行仁「あの行賭に..彼女...お父さんは嬉しいぞ〜!!」
「彼女じゃないよ、大体紹介する暇なんてないでしょ」
....ほらやっぱり...こんなことになる気はしてた
呆れていると隣にいるハルが口を開いた
ハル「はひっ?!ゆき君のお母様とお父様ですか?!お会い出来るなんて光栄です!!」
と言いハルは母さんの手を握った
賭奈「こんな可愛い子が嫁ぎに来てくれたら嬉しいわ〜」
ハル「ハルがゆき君のお嫁さんに?!気が早いですよ〜お母様」
...はぁもう良いや、今日は修行で疲れてるし
僕は奈々さんに一声かけてから渋々風呂場に向かった
風呂から上がり真っ先に部屋に行くと、僕の部屋でハルが突っ立っていた
「...ねぇ何してるの？」
声をかけるとハルが凄い驚いた顔で此方を見た
...あぁ...この顔は間違いなくあれだな
僕はタオルを首にかけ、眼鏡を掛け直す
「幻滅した？でも最初に言った筈だよ、僕はオタクだって」
ハル「ちっ違いますよ?!ただハルは...」
そう言いながら僕はハルに近付いた
ハルは少し俯いた
...ほらやっぱり幻滅したんだ
ハルもやっぱり彼奴らと同じなのか
彼奴らと同じだ、その怯えた瞳で僕を見てる
...本当...残念だ
「..もう良いよ、別に無理しなくても。それじゃ僕はリビングに行ってるから」
それだけ言いその場を去ろうとした瞬間、腕を掴まれた
ハル「待ってください!!ハルはゆき君の趣味がこんなのだからって幻滅なんてしてません!!少々驚きましたけど...ゆき君が好きと言う気持ちは変わりません!!」
そう泣きながら声を荒上げるハルを見て思わず目を見開いた
ハル「勝手に部屋に入ったことを怒っているなら謝りますから!!」
...なんだよ...これ
これじゃあまるで僕が悪いみたいじゃないか
それにハルの泣いてる顔みてると、僕まで悲しくなる
僕はキッと唇を噛み締め、拳を握り締めた
(ひぐっ!!ごめんな..さい..)
(えっ？ちょっ?!え？)
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二ーノ(プロフ) - 結由さん» わわっ有難うございます、はい頑張ります!! (2018年1月20日 13時) (
レス) id: da3258a7f8 (このIDを非表示/違反報告)
結由(プロフ) - すごく面白かったです。『え？もっと読みたい』ってなりました。更新無理せず頑張ってください！ (2018年1月20日 13時) (レス) id: 6676595c60 (このIDを非表示/違反報告)
ユウK(プロフ) - さなさん» 有難うございます!!頑張ります!! (2017年12月27日 7時) (レス) id: 6142a92764 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - 面白いです！すごいうまくて、更新頑張ってください！ (2017年12月27日 7時) (レス) id: 0c95e52db9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚犬 | 作成日時：2017年12月9日 16時
