珍しいです。 ページ5
あぁもうほんと最悪だ。
赤井さんに額にキスをされるなんて。
「でも唇じゃなくてほんとよかったぁ……」
この世界に来て初めてのキスが赤井さんだなんて死んでも嫌だからね!!!
ぶつくつ文句を言っている間にようやく家に着いた。
ーーガチャ。
「ただいまぁ…って、あれ?靴が2つ?」
玄関に入ると、そこには男物の靴が2つ。
降谷さん、誰か呼んだのかな?酒が飲みたいって言ってたしね…松田さんかな?
私を待ちきれずに飲み始めちゃったのか。
「お、A帰ってきたか。悪ぃ勝手に邪魔してる」
「やっぱり松田さんだったんですね。いいですよ全然………って、え?」
リビングに入るとそこには松田さんと降谷さんの姿があって、降谷さんに関しては机に突っ伏していた。
「降谷さん、酔い潰れてるんですか?」
「あぁ、飲みすぎだな今日は。」
降谷さんが飲みすぎるなんて珍しい。
なにかあったのかな……潜入捜査でミスしたとか?
「まぁ、でも許してやってくれよ今日くらい。」
「……今日なにかあったんですか?」
「あぁ。……死んじまったんだよ。俺らの同期が。交通事故でな。」
「え…」
降谷さんの同期って事は……伊達さん…か。
今日だったのか伊達さんが亡くなっちゃうのは。
助けたいとは思っていたけれど、何しろ死因は交通事故で、事故が起こるのは原作が始まる1年前としか分からなかったから防ぎようがなかった。
「降谷とそいつは割と仲が良くてな。まぁ、降谷自身も交通事故は仕方がないことだとは言っていたけどな。」
「……そうでしたか。」
ごめんなさい降谷さん。
伊達さんが亡くなることは知っていたのに防げなくて…
そんな思いをこめて、机に突っ伏している降谷さんの頭をなでた。
「それじゃ後は頼んだA」
「え?もう帰っちゃうんですか?」
「元々お前が帰ってくるまでのつもりだったしな。さすがに今日降谷を1人にするのはまずいと思って来ただけだ。それに、俺は明日の朝一から張り込みなんだよ」
「……そうでしたか、頑張って下さい。」
「おう。じゃあまたな」
そう言って松田さんは手をヒラヒラと振りながら私の家を出ていった。
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青龍 葵(プロフ) - 脱字があります!「すぐ帰ります」で「…ちょっと○○そんに会って欲しい奴がいるんだ」の『○○そんに』とは何でしょうか? (2018年7月26日 17時) (レス) id: 970e92a440 (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - 零さん» 返事おくれました!嬉しいコメントありがとうございます!頑張ります! (2017年5月7日 23時) (レス) id: fb8724423b (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - いつも楽しみに読んでます!!続編も頑張って下さい! (2017年4月30日 21時) (レス) id: f4f2fc359b (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - 唯さん» ありがとうございます! (2017年4月30日 19時) (レス) id: a2b81a1195 (このIDを非表示/違反報告)
唯 - とっても面白いです!!更新頑張って下さい (2017年4月25日 3時) (レス) id: 0cdca89a6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:祐 | 作成日時:2017年3月30日 23時