睡魔に勝てません。 ページ34
「A…なんでそんな顔をする?」
「………。」
降谷さんの手は私の頬に触れたままで、少し温かい熱が伝わってくる。
……あったかいな。
そして私に問いただす今の降谷さんの声は今までにないくらい優しい。
でも、それでも降谷さんに本当のことは言えない。
「俺にはまだ……言えないか?」
「ごめんなさい。」
「そうか……。」
降谷さんは私が何を隠してるのか察しづいてたりするのかな。
そんなわけないか。さすがの降谷さんでもトリップなんて考えつかないだろうし。
むしろ、勘づいてトリップしたのか?って聞いてくれる方が私的には楽なんだけどな。
まぁそんなことはこれから訪れることはないよね。
「……あははっ、なんかくらい雰囲気になっちゃいましたね。せっかくお酒飲んでるのに、そうだ録画した番組あるんですよ!!降谷さんも見ませんか??」
「あぁ、見ようか」
自分の中で少し冷静になった私は、今の空気に耐えきれず座り直して、テレビを見ることに集中した。
みるテレビはミステリードラマにした。
これなら降谷さんもきっと楽しめるだろうし、それに1番の理由は私が今1番見たかったものだから!!
「ミステリードラマか。いいチョイスだなA。」
「私好きなんですよ。ミステリードラマ見ながら犯人を自分で予想するの!!」
「ははっ、警察官としてはいいことだ。俺も結構好きだなミステリードラマ。」
この降谷さんの様子からしてミステリードラマにして正解だったっぽい?
とにかくドラマが始まってからは私と降谷さんの会話が飛び交う。
今のトリックはこうだと!!か、動機はきっとあれだ!!とか。
そうしているうちに物語は最後を迎え始めた。
……が、しかし私の睡魔はここで襲ってくる。
いやいや、ここからが見所でしょ!!
頑張って目を開けるんだA!!
と、自分に言い聞かせてみるものの効くはずもなく、私は物語のエンディングを見ないで寝てしまった…。
だからなんでこう、私は睡魔にこれほど弱いのか。
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植田紗弥 - カッコイイです。 (2019年12月16日 20時) (レス) id: 9ef00e0382 (このIDを非表示/違反報告)
友菜(プロフ) - 病人というより怪我人では? (2018年5月3日 19時) (レス) id: de628bc614 (このIDを非表示/違反報告)
ウルフ - まさか、恋人と同じ名前でしたwww (2017年10月7日 13時) (レス) id: 03694dd56f (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - あやなさん» コメントありがとうございます!私の語彙力はとても乏しいのでこういうコメントはすごく助かります!ありがとうございました! (2017年5月2日 21時) (レス) id: 11d1fbb973 (このIDを非表示/違反報告)
あやな(プロフ) - はじめまして!零さんかっこよすぎです....!!!あの、プロローグの「お褒めに頂き〜」のところ、「お褒めに預かり」だと思います。もしくは「お褒め頂き」とか。生意気申し訳ありませんm(__)m更新頑張ってくださいね! (2017年5月2日 19時) (レス) id: 810e1796cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:祐 | 作成日時:2017年3月20日 1時