【名探偵コナン】トリップしても警察官でした。

パニックなう。 ページ4

｢うわぁぁぁぁ、ほんとに生きてるよぉぉ｣




はい。私、七瀬A。盛大にパニック起こしてます。



これはどーするべきなのか。助けてください誰か！





｢あ、あの！｣




｢ん？なんだ？喉がかわいたのか？何でも言っていいぞ！｣





なんだこの過保護具合は。


こんな知り合い私にはいないぞ。


こんなに泣いてくれるあなたに申し訳ないけれど…







｢すみません。……どなたでしょうか？｣




｢………え？｣






この後沈黙が数分続きました。



そんなあまりにも気まずい沈黙を破ったのは、おじさんの泣き声を聞きつけてやって来た医者でした。



医者が来るなり、おじさんは“俺のことを全くおぼえていないんだ”と話し始めた。




覚えてない？…いや、私人の顔1度みたら覚えるタイプなんだけどなぁ。





そんなことを思っていると医者がこちらに来て、自分の名前は言えるか尋ねてきた。


いや、覚えてますとも。七瀬Aです。



そして、簡単なかけ算や割り算。



おまけに超簡単な歴史の問題。



色々な事を尋ねられた。


一体これは何の尋問だ。


おそらく全て完璧に答えた私に医者は頷き、最後にこの方の名前は？と、あのおじさんを指した。



私はわからないと正直に話した。



すると、医者はこう断言した。




｢事件のショックで記憶が一部抜け落ちてるのかもしれません。｣



｢え？｣



｢生活に支障はないと思います。彼女が思い出すまで父親としてゆっくり付き添ってあげて下さい。｣





そう言い残して、医者は病室から出ていった。




え、このダンディーなおじさん私のお父さんなの？

パニックなう2→←だから誰？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す