第１６話 楽side ページ17
ー楽sideー
今、俺の腕の中で弱々しく俺に抱きながらAが泣いてる･･･
こんな顔はあの沖縄の事件以来だ･･･
やっぱあの事件がAの中でトラウマになってるんだな･･･
A「っ、ごめん･･･」
楽「平気だ、それよりAこそ大丈夫なのか？俺にくっついてて」
A「平気･･･だって、楽だもん･･･怖いわけないよ
天や龍、千に百･･･IDOLiSH7の皆も、私にとって、大切な人･･･
怖いわけないよ」
俺達顔見知りは平気ってことか･･･
A「みんなに触れたり、触れられたりするのは全然大丈夫なのに･･･
なのに知らない人だと、なんでこんなに怖いんだろうね･･･これから仲良くしていかなきゃいけないのにっ･･･」
楽「焦るな、今すぐなんて無理なんだしよ、それにまだ時間あるだろ？」
A「楽･･･そうだね、ありがとう･･･
楽は優しいね、アイドルを辞めるって言ったのにこうやって私を支えてくれるなんて･･･」
当たり前だろ、俺はお前が･･･
楽「･･･なぁA、言いたくなかったらいい、婚約者って、いるのか･･･？」
A「！･･･居ないよ、社長になる条件に、結婚は私の好きな人とするって言ったから」
じゃあ、Aは･･･
A「楽？」
楽「･･･A、俺はお前が好きだ、これだけは忘れないでくれ」
A「っ！･･･わかってるよ、楽の想い、ちゃんと届いてるよ
私、引退するまでにみんなの想いに向き合うから
その時はどんな答えでも受け止めてくれる？」
Aが決めたなら俺はどんな答えでも受け入れてやるよ
楽「あぁ、もちろんだ」
A「ありがとう、戻ろっか」
楽「待ってくれ！」
A「楽？」
楽「俺と、踊っていただけますか」
A「っ／／／はい」
微笑んで俺の手をとってくれたAは･･･
A「そうやって正装して、エスコートしてると、楽王子様みたい」
王子、か･･･ガラじゃねぇけど･･･
楽「Aだけの王子にならなってやるよ」
A「っ／／／･･･今のはズルい／／／」
ヤベェ、スッゲェ可愛い･･･
本当に、俺だけのものにしたくなる･･･
ー楽side終ー
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作者名：さっちゃん | 作成日時：2016年12月3日 1時
