7人の虎にはご注意を。#3【Travis Japan】 (ページ18)

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°Tiger97 泊まらせてページ18

お兄ちゃんがお兄ちゃんじゃないみたいで、怖かった。

家族じゃなくなる気がして怖かった。

「怖かったの…」

松倉「えっと、何が怖かった？」

「お兄ちゃんが＿」

私はそこまで言って口を閉じる。

言えるわけがない。

実の兄にキスされたなんて。

松倉「しめが？」

「…何でもない。今は家にいたくないの」

松倉「分かった」

海斗は何か察したのかそれ以上は聞かないでくれた。

「…抱きしめて」

松倉「え！？俺が？」

「うん。安心したいの」

そう言うと、彼は恐る恐る私に近づき、ぎごちなく抱きしめる。

松倉「俺のことなんだと思ってるの？」

「人間だよ」

松倉「そういうことじゃなくて…」

文句があるようだったがそれでもずっと離れないでくれた。

松倉「俺って落ち着く？」

「すごく落ち着く。海斗の腕の中、すき」

松倉「も、もう…そういうこと言わないで」

海斗は一旦私から離れ、謎に深呼吸をする。

松倉「落ち着け俺、落ち着け俺」

「海斗は私といても落ち着かない？」

松倉「そりゃそうだよ！だってAは俺のす＿」

す？

松倉「すごく大切なメンバーだから！」

「そうなんだ？」

彼は顔を真っ赤にし、ものすごく動揺しているようだった。

「あのさ、今日泊めてよ」

松倉「と、と、泊めて！？だ、だ、だめだよ！ちゃんと帰らないとしめが心配するだろ！」

海斗は飲んでいたココアを勢いよく吹き出す。

「ねえ(笑)」

松倉「俺は男でお前は女！だめなものはだめ！」

彼はコップを慌てた様子で机に置き、また溢していた。

「今日はどうしても帰りたくないの」

松倉「送ってくから、帰ろ？」

「帰りたくない」

松倉「だーめ」

どうしてもだめらしい。

「んー、分かったよ。元太かうみの家泊まらせてもらう」

松倉「ちょ、もっとダメだから！」

「だって海斗ダメって言うじゃん」

私はスマホをだし、元太の携帯にかけようとする。

しかし、海斗が私のスマホを奪った。

「あ、」

松倉「あの二人はダメ！もう分かったから、俺のとこ泊まってよ」

気が変わったのか彼はOKしてくれた。

「ほんと？ありがとう海斗」

松倉「そのかわり」

突然、海斗は真顔になる。

松倉「何するか分かんないよ、俺」