7人の虎にはご注意を。#3【Travis Japan】 (ページ14)

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°Tiger93 呼び出しページ14

「奢ってもらっちゃってすみません！ご馳走様でした！」

松村「大丈夫だよ」

食事を済ませ車に戻ると、北斗くんは「あのさ」と口を開いた。

松村「寄り道とかしてもいい？」

「いいですけど…どこに？」

松村「どうしてもイルミネーションみたくてさ。近くに綺麗なとこあるから観に行かない？」

そういえば私も今年はまだ観れていない。

「行きたいです」

松村「じゃ、行こっか」

しばらく車に乗っていると、何やら光り物が見えてきた。

「あれですかね！」

車を駐車場に止め、私たちはイルミネーションに近づく。

松村「へぇ、まじで綺麗じゃん」

「ほんっとに綺麗です！北斗くん、ありがとうございます！」

嬉しくて満面の笑みを彼に向ける。

すると北斗くんは困ったように頬をかいた。

松村「なんか元太が言ってたことが分かった気がするわ」

「元太なんか言ってたんですか？」

松村「いや、なんもない。戻るか」

私の肩にポンっと手を置くと車に向かって歩いて行ってしまう。

「(元太、北斗くんに何言ったの？)」

・

「ただいま～」

家に戻るとリビングは真っ暗だった。

兄はまだ帰宅していないらしい。

私は自室に入る。

すると机の上に見覚えのある袋が置いてあった。

「なんであんの！？」

それは私が昨日捨てたはずのちゃかへのクリスマスプレゼント。

その近くにはお兄ちゃんの字で置き手紙が。

__

これ、Aのでしょ？

なんか少クラのゴミ箱に捨てられてるの見つけたから拾っておいたよ～♡

あと俺はシズと元太とまつくとご飯食べに行ってくるねん

＿

女子高生のような字でそう書かれていた。

「私がわざと捨てたんだよっ」

ため息を吐きベッドに座り込む。

「結構な決心で捨てたんだけどなあ…」

今更どうしろというのだ。

もう海斗への想いは断ち切った。

それなのにお兄ちゃんときたら。

まあ、仕方のないことだけど。

私はプレゼントをクローゼットにしまうとお風呂場へ向かった。

__
_

お風呂を出て髪を乾かしているとプルルルルと電話が鳴る。

画面には松倉海斗の文字。

「何ー？」

ドライヤーをやめ、電話に出た。

松倉「A、今からこっち来れない？しめがAが迎えに来ないと嫌とか言って聞かねえの」

一体、何が起きたというのか。