7人の虎にはご注意を。#2【Travis Japan 】 (ページ40)

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°Tiger79 贈り物ページ40

翌日。

松田「俺、Aが熱あるなんて知らなかったんだけど！！」

海斗の看病のおかげで私の熱は下がり、楽屋ではなぜか元太からお叱りを受けていた。

松田「言ってよ！俺昨日家で暇してたのに！」

「海斗きてくれたし」

松田「何それ！？」

彼は納得いかないとぶつぶつ文句を言っている。

川島「うみもAももう大丈夫？」

「うん！ありがとう」

鏡の前で髪のセットをしていると、背後に中村海人がやってきた。

そして私にこそっり耳打ちする。

中村「ごめんね。俺のキスのせいで熱移して」

「うっさいわ！」

彼は全く反省してないようだ。

松倉「…」

七五三掛「今なんて言ったの？」

「なんもない！」

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_

スタッフ「今日はこれで以上になります。ありがとうございました」

「「「ありがとうございました」」」

今日の私の仕事は夕方で終わった。

他の7人はそれぞれ仕事や用事があるらしい。

最近、仕事の終わる時間が被らず一人で帰ることが多い。

「(服でも買って帰ろうかな)」

空いた時間で少しお買い物することにした。

「(このマフラー可愛い)」

気になった店に入り、店内を物色していると店員さんが声を掛けてきた。

店員「こちらのマフラー可愛いですよね。恋人へのクリスマスプレゼントに買ってく方が多いんですよ」

そういえば、もうすぐクリスマス。

すっかり忘れていた。

しかし、Travis Japanは仕事。

とてもありがたいことだ。

店員「お姉さんは彼氏とかいるんですか？」

「いないですね…」

店員「好きな人とかは？」

「んー…」

また、宮近海斗が頭をよぎる。

「(だからちゃかは違うんだってば！)」

店員「いらっしゃるんですね？」

「いや、そういうわけでは！」

店員「ぜひ、その人に渡しちゃいましょう！」

_数分後。

店員さんにゴリ押しされ、私はなぜかちゃかにクリスマスプレゼントを買っていた。

「(ま、まあ…リーダーいつもありがとうってことで)」

結局、マフラーだけ買って電車で自宅へと帰る。

最寄り駅につき、改札を出たその時。

男「Travis Japanの七五三掛Aさんですか？」

若い男の人に声をかけられる。

男「やっぱり本当だったんだ」

「え？」

男「あ、いや…ファンなんです！大好きなんです！」

私はギュッと手を握られた。