7人の虎にはご注意を。#2【Travis Japan 】 (ページ38)

今日:11 hit、昨日:23 hit、合計:501,593 hit

°Tiger77 感染症状ページ38

なにわ男子との特番。

うみは熱があるまま参加し、なんとか無事に収録は終えた。

東京に戻った翌日。

「(やったわ、私)」

今度は私が熱を出していた。

午前から個人のお仕事が一つ入っていたが、申し訳ないことに先送りにしてもらった。

七五三掛「本当に一人で大丈夫？」

お兄ちゃんはレギュラー番組のため栃木に行かないといけなかった。

「子供じゃないから大丈夫だよ」

七五三掛「なんかあったら今日仕事がないメンバーに言うんだよ」

如恵留くんは兄と一緒でレギュラー番組の収録。

ちゃかとシズはバラエティ。

うみはまだ本調子じゃないから声をかけられない。

となると海斗か元太か。

「はーい」

七五三掛「ああ、もう俺。本当に心配なんだけど」

「早く行きなよ、遅れるよ(笑)」

お兄ちゃんは心底心配という顔をしながら私の部屋を出て行った。

部屋に一人。

聞こえるのは時計の音だけ。

「(あー、頭痛い)」

とにかく寝よう。

寝て早く回復しよう。

私は目を瞑った。

__
_

「(あれ…？誰かいる？)」

いつの間にかぐっすり眠っていたようだ。

ふと目を開くと、ベッドの横の椅子に誰かが座っていた。

「かい…と？」

松倉「あ、起こしちゃった？」

海斗はこちらを振り返ると私の顔を覗き込んでくる。

松倉「んん、まだ顔色悪いなあ」

「…何でいるの？」

松倉「しめがさ、栃木行く前にいきなり俺ん家きてAをよろしくって鍵渡してきたの(笑)」

わざわざ看病しにきてくれたのか。

「ごめん」

松倉「何で謝んの？」

「せっかくの休みなのに」

そう言うと彼は私の頬を優しくつねった。

松倉「Aが大変な思いしてるのに来ないわけないでしょ」

「海斗…好き」

松倉「もお、また簡単に好きとか言って」

何で海斗彼女できないんだろ。

こんなに優しくて良い男なんだけどな。

純粋で、ピュアで、自分をしっかり持っていて、人の心を感じとれて。

良いとこしかない。

「海斗、好きな人いないの？」

松倉「何でそんなこと聞くんだよ」

「気になった」

海斗は深いため息をつくと、私の前髪を優しく撫でた。

松倉「いるよ。ずっと好きな子が」

「！」

好きな子いたんだ。

あれ

何で

私

ショック受けてる。