メンバーにたった一人の女の子 〜短編集〜 ３ 〈フィッシャーズ〉

タイムスリップ！？ ページ7

これはまだ…双子を妊娠する前の話……

いつも通りに撮影を終えて、夜、マサイの膝の上で寝てると……辺りが騒がしくて目が覚めた

横にはマサイも寝てる

あれ…？シルクも？モトキも？……みんないる…

周りを見て騒がしいのに納得した……

『嘘……ここどこ！？』

寝てたところは草が生えてる…草原？っぽいところ…

『ちょ！みんな起きてよ！』

マサイ
「ん〜…A〜w」

『寝てる場合じゃねぇだろーが！起きろ！』

ぺけたん
「ん！？な、何！？」

ザカオ
「へぇっ！？ここどこ！？」

ヒュン！と飛んできて、ンダホのすぐ真横に突き刺さったのは…

ンダホ
「ん〜…へっ…？こ、これ……矢？」

まさか、ここ……戦国？江戸？

それはともかく……タイムスリップしちゃったってこと！？

なんだろう…私の身体中の血が騒いでる…w

「おのれ…覚悟しろー！！」

兵士か武将か…その1人が私たちに刀を振りかざし襲ってきた

シルク
「ちょちょちょ！なんでだよぉ！」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

まずい！と思って目を瞑った…

ドサッと倒れる音…恐る恐る目を開けると……

シルク
「A…？」

手に刀を持ったAが立っていた…

『こいつは気絶させただけ。さ、逃げるよ！』

なななな何！？逃げる！？

シルク
「ど、どうやって！？」

『決まってんでしょ！走るんだよ！ほら、立て！』

走って逃げるところに飛んでくる矢を、パシ！パシ！と叩き斬っている…

凄い………なんつう、動体視力……

……

ダーマ
「はぁはぁ……おい！どうやって帰るんだよ…このままだったら俺ら…100%死ぬぞ？」

モトキ
「わかんないよ！だって……起きたらここにいたんだし……みんなだってそうじゃん？」

「いたぞー！」

「逃がすなー！捕まえろー！」

『まずい！バレた！』

話をする時間もねぇのかよ！

走って逃げてると、俺らに襲ってくるのは大量の矢の雨

ぺけたん
「痛っ！」

ぺけの足に矢が掠れ、ンダホが支えながら走る

あ、あれは………俺に向かってきてる！？

そこからはスローモーション…

Aが俺の脇から出てきて、俺を抱きしめると同時に、飛んできた矢がAの背中に刺さる

モトキ
「A？A！？しっかりして！」

マサイ
「嘘だろ……囲まれたんだけど…」

じりじりと詰め寄ってくる兵士……

もう無理だ！

……

『シルク、いつまで寝てんのよ』

シルク
「ん？夢か……」

夢でよかった…


Dear アイス
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