遊郭の女性と風柱【鬼滅の刃】【不死川実弥】

役目 ページ9

不死川
「部屋はここだァ」

『えっ？こ、こんな大きなお部屋…私はもっと小さくて大丈夫ですよ？』

不死川
「ここが1番小せェって言ったらどうだァ？」

『こ、この広さで…1番小さいんですか…？』



買ってきたものを設置していく

棚に小さな机、布団も新しく買った

俺のだとさすがに嫌だろう…



不死川
「着物は？」

『その辺で大丈夫ですよ。お手を煩わせてしまいすみません』

不死川
「んなこと気にすんなよォ」



んで…何するかァ



『あの、お屋敷の中を見て回ってもよろしいでしょうか？』

不死川
「おゥ」



部屋から出て、屋敷の中を歩き始めた



『ここはなんですか？』

不死川
「客間だァ。デカいから部屋が余るんだァ」

『そうなのですね。ほんとにお広い部屋で…』



気になった



不死川
「なァ。その喋りづらい感じやめたらどうだァ？」

『え？…でも…』

不死川
「俺の前では普通で…いい……からよォ」

『で、では出来るだけ頑張ります…ね。えっと…ここのお部屋は？』

不死川
「俺の部屋だァ……悪ぃなァ…変なもん見しちまってよォ…」



服や報告書などの紙類や、布団が乱雑になった部屋

新人の隠なら入るのでさえ嫌がるのに

舞雅はなんの躊躇いもなく入った



『不死川様。早速お仕事して頂きますね』

不死川
「へ？」

『空気を換気しますので、一旦屋敷中の全ての戸を開けさせていただきますね』

不死川
「手伝うぞ」

『いえ。不死川様は何もならさなくて大丈夫です。これは私の役目なので』



杖を角に立てかけ、戸を開け始めた舞雅

暗く澱んでいた空気が入れ替えられ、部屋に暖かい陽が差し込む



『ふぅ。あの、洗濯は何処でやればよろしいでしょうか？』

不死川
「そこの角を右に曲が『ありがとうございます』…おゥ」



仕事が早すぎる…

あっという間に洗濯物類を桶に入れ込み、洗濯を始めた

花魁だから、正直あまり出来ないかと思っていたが…大間違いだった



不死川
「なんでそんなに、出来んだァ？」

『遊郭で働き始めたとき、雑用など私の仕事だったので、出来るんですよ。もしかして、何も出来ないと思っておられましたか？』

不死川
「……」

『ふふっ、大丈夫ですよ。遊郭でも蹴落とし蹴落とされの世界でしたから。悪口などは慣れっこです』



5歳くらいで遊郭に入ったと聞いた

それくらいしか、知らない…



『よし！洗濯終わり！干しちゃいますね』

お互い→←高額なもの

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