遊郭の女性と風柱【鬼滅の刃】【不死川実弥】

無意識に ページ21

パタン…



不死川
「……」



俺の頭…

ドッカーン！！



不死川
「ヤベェ……やっちまったァ…」



ぽぽぽぽぽぽぽぽ…と顔が熱くなっていく

俺は何をした？

なんか寂しくなって、抱きしめたくなって…

それで？

さっき、無意識に触れてしまったところ…

ふに…

柔らかい…唇…



不死川
「ふにふにしてた…」



俺はなんてことをしてしまったんだ…

誤解を解くために、どうすればいい？

説明するのか？

いやいや、逆に誤解が生まれる

え？誤解ばかりじゃ…

ど、どうすればいい

頭をガシガシ掻き、部屋の中をウロウロ歩き回る



『実弥様。夕食が出来ました』

不死川
「わ、わかったァ」



できるだけ平常心を装う

いや、平常心じゃなきゃだめだァ…



『汁物はまだまだありますよ』

不死川
「ありがとなァ」



対面ではAが食べてる

可愛い…

ぼー…

ほんとに可愛い…

ガチャン…



『実弥様！？』

不死川
「！？」



手に持ってた食器を落としてしまった

俺としたことが情けねェ…



『お怪我はございませんか？火傷は？』

不死川
「だ、大丈夫……」



〜〜〜〜



さっき不意に？触れたところが熱い…

心臓が、トクトクいってる…



『わっ…！わわわわ！』



沸騰したお湯が鍋から吹き出てしまった

夕食を実弥様のお部屋に運ぶ

黙々と箸を進める実弥様

私も食べよう

ガシャン

さ、実弥様！？



『お怪我はございませんか？火傷は？』



こう聞いても、どこか上の空でお返事をなされた

片付けて新しい器によそい、持って行こうとすると

ガバッ…

えっ？

ガシャン…

今度は私が落としてしまった

後ろから実弥様が抱きついてこられた



『実弥様？夕食は…』

不死川
「要らねェ…。さっきは悪かったなァ」

『え？ちょ、ちょっといいですか…』

不死川
「嫌だ…」



い、嫌だ？

実弥様…どうされたんですか！？ほんとに！



……



何とか夕食を食べてもらった

さっき私が落とした食器も綺麗に片付けました…



不死川
「A。酒をついでくれ」

『わかりました』

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