好きな人 ページ20
屋敷に戻ってきてから、Aが夕食を作ってきますと言って調理場へ向かった
俺は部屋で報告書の整理をしてる
不死川
「……」
あいつは鈍感なのかァ?
宇髄らが屋敷に押しかけた時も、煉獄が"惚れた女か!"とか、言ってたし
今日行ってきた店先の人にも、"婚約者か?"とか言われたし
正直どう思っているのかわからねぇ…
俺は好きだ。大好きだ。こういう時間でもずっとそばに居てェ
だけども、Aは?
俺の事を気にかけてくれるのは、世話係だから…
どこかでは、他の男だったり…
色々考えてんのか…?
俺の心は、頭は…Aの事でいっぱいだった
誰にも見せたくねェ…
俺だけのものにしてェ…
抱きしめたい…
〜〜〜〜
私に婚約者だなんて…
まだ早すぎますよ…
『不死川様は、好きな女性がいるのかな…』
それもそうだ
不死川様と私は、柱と世話係
ましてや元遊郭にいた私は、鬼殺隊とはほぼ無縁
ここのところ、不死川様のことを考えるだけで
胸が痛いのです…
なんでしょうか、これ…
不死川
「A」
『はい』
振り返ると、不死川様が立っていらした
おはぎを食べに来たのでしょうか?
『不死川様。申し訳ありません。おはぎは夕飯後にお作りしようと思いまして…もう少し遅くなりますが…』
不死川
「A…」
『はい?』
声のトーンが違うような…
不死川
「こうしてもいいかァ…?」
『え?』
私が返事をする前に、不死川様は私のことを抱きしめてきたのだった
顔が熱くなるのを感じます…
不死川
「あったけぇ…」
『し、不死川様?どうかしましたか?』
不死川
「実弥」
『えっ?』
不死川
「実弥って呼べェ。これは命令だァ」
と言いながら、私の肩に顔を填めてくる
しな…実弥様の綺麗な銀髪を撫でると
より強く抱きしめてくる
『実弥様。夕飯を作るので…』
不死川
「このままでいいかァ?」
こ、このままですか!?
包丁を使うので、さすがに…
ちょっと、言い訳かもしれないけども
『実弥様。柱様が世話係に抱きつくところを見られてしまったら大変でございますよ。お手をお離しください』
不死川
「A…俺はァ、Aが好きなんだァ」
『そうなのですね』
ん?そうなのですねって返したけど…
『実弥様には、もっと素敵な女性が現れますよ』
不死川
「目の前にいる」
そう言って
ちゅ…
不死川
「邪魔したなァ」
実弥、様…!?
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ミライ(プロフ) - ショゴマルさん» こちらこそ!ありがとうございました! (2020年3月23日 18時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
ショゴマル(プロフ) - また素敵なお話ありがとうございました! (2020年3月23日 17時) (レス) id: 173ce9f96c (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - あすみさん» 了解です!ありがとうございます!実弥様と夢主での鑑賞会的な感じでよろしいでしょうか?現パロ的な感じでしょうか?何かありますかね? (2020年3月22日 22時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - 私ももう1つリクエストお願いします(>_<)アラジンを一緒に観賞したいです♪コロナウイルスの影響でバイトがなくてアラジンをレンタルして見てたら憧れましたが、大正時代だと映画はなさそうですね…小説を一緒に読む感じでお願いします(^^) (2020年3月22日 22時) (レス) id: 75f0f5ff0e (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - あすみさん» コメントありがとうございます!そうですねww (2020年3月22日 19時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミライ | 作成日時:2020年3月7日 1時