遊郭の女性と風柱【鬼滅の刃】【不死川実弥】

癒し ページ12

不死川
「悪ぃなァ…」

『いえ。これも私の役目です。では、お湯をかけていきますね』



いつもよりも腕を深く斬りすぎた…

慣れた手つきで俺の髪を洗う



『痒いところはありますか？』

不死川
「無ぇぞォ」



……



不死川
「ほんとに手つき上手いなァ」



タオルで乾かしてくれてる



『腕の方は大丈夫ですか？』

不死川
「あァ。もう平気だァ」

『では、夕食の準備をしますのでお待ちください』



部屋を出ていこうとするAの手を掴んだ



『どうかされましたか？わっ』



そのまま引いて、俺の胸の中に…



『不死川様？』

不死川
「少しだけ…こうさせてくれェ」



ぎゅぅ…と抱きしめる

ちゃんと生きてる…

ここにいる…

ここに居る以上、俺が帰って来れなくなるかもしれない…

けど、Aが来てから…絶対に生きてやる、死ぬもんか、鬼は全て滅殺する…

この思いが格段に強くなった



『不死川様。苦しいです』



心臓の鼓動がうるせぇ

聞こえちまうんじゃねぇかってくらい…



不死川
「今晩は、俺を癒してくれるか？最近…疲れが酷くてよォ…」



"癒し"と書いて……"甘え"と読む

さすがに甘えてもいいかとは聞きずらい

だから、癒してくれと頼む

その言葉を聞いた途端に、Aはあの時の

俺が一目惚れした雰囲気を漂わすのだった



『元ですが、花魁です。貴方様のお心を癒してさしあげます』



またその笑顔に胸がドキン！と高鳴った

あぁ…ガチでAに惚れてる…俺…

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