Fire memory *炎の記憶*〈フィッシャーズ〉 (ページ28)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:23,935 hit

本心を聞けたページ28

次の日、Aは学校に来なかった

シルク
「どうしたんだろう…いつも1番に来てるのに…」

マサイ
「昨日のことがあったからかな…」

シルク
「いや、そんなことは無いと思う」

昨日俺らと一緒に神社に行った奴らは

何も無かったように過ごしてる

Aが記憶を消したんだな

1つ引っかかる

シルク
「なんで俺らは消えてないんだ？」

マサイ
「確かに…まぁ、俺は1回消されたけど…」

これまで何回もあの場所に行ってる

放課後行ってみよう

Aが、心配だし……

…

放課後、狐炎神社に来た

シルク
「Aー、居るかー？」

こんなところで呼んでも出てくるわけ…

『何？』

き、来た…w

シルク
「来たぜ」

『うん。で？』

シルク
「今日学校に来てなかったから、どうしたんだろうって思って」

『身体がね…』

マサイ
「そっか…。あ、A。聞きたいことあんだけど」

『ん？』

マサイ
「なんで、俺らの記憶は消さないんだ？」

『……』

マサイ
「なんでだろうって、ずっと引っかかってて…教えてくれるか？」

『…知ってどうするの？』

マサイ
「知りたいだけ。ダメ？」

『………たいから…』

マサイ
「え？」

『…もっと話したいから……』

シルク、マサイ
「「A…」」

彼女の口から出た言葉

本心だろう…

これが偽りだったら…

シルク
「また明日も来るから！学校には来るか？」

『私…学校に行けない……』

その言葉に驚いた

シルク
「どうして？」

『身体がもたない、から……ごめんなさい』

こう言うと、暗闇に姿を消した

マサイ
「でも、話せただけでもよかったな」

シルク
「そうだな。また明日も来るか」