Fire memory *炎の記憶*〈フィッシャーズ〉 (ページ26)

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森の守り神ページ26

『私は…この森の守り神なんだ…』

シルク
「守り神……昔話は本当だったんだ…！」

薄暗くなってきてる森を九尾の背中に乗って歩く

マサイ
「でも、本当に？」

『私の名前は本当の名前じゃない…』

マサイ
「違うの！？え…紅炎って…」

シルク
「こうえん……こえん…ってこと？」

『まぁ、そういうこと…ここは代々九尾の血を引く者が守ってきた神社と森…この石碑にその名前が刻まれてるの…』

マサイ
「ん？待てよ…Aはいつから？」

『400年前から』

シルク、マサイ
「よ、400年前から！？」

だから…前に図書室で……聞いてきたんだ

『1度、この森は焼けてしまったの…何とか1人で頑張ってここまで戻したのに……まだ切ろうとする人がいる……この神社に来る人もそう…礼儀を知らない人が来るから…本殿はボロボロ過ぎて修復のしようがない…なのに、御神体に触れるなんて……だから私は』

シルク
「許せなかったのか…」

マサイ
「行方不明にって……まさか…！」

『わかるでしょ……"汚す者へ罰を"…って意味が…！神聖な場所なのここは！二度と来させないために…』

シルク
「そ、そんな……」

Aの気持ちは分からなくもない…

でも……

『私ね…みんなのこと大っ嫌いなんだ…憎いくらいに……』

シルク、マサイ
「「……」」

心が痛くなった

シルク
「明日もさ、ここに来ていい？」

『……』

シルク
「身体は大丈夫か？」

『大丈夫』

沈黙が流れる

『化け物だって思ってるでしょ……記憶を消し、人を殺めた…』

シルク
「化け物だなんて…思わねぇよ？」

『え？』