Fire memory *炎の記憶*〈フィッシャーズ〉 (ページ12)

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なんでわかる？ページ12

マサイ
「シルク…痛いよ……」

捻挫か…？

もしくは……

小走りで帰ってると、途中でAと会った

シルク
「A！助けてくれ！マサイが」

『…家来て』

足の痛みもあるけども、石段から落ちたから全身も痛いはず…

案内されて、Aの家に来た

『上がって』

和風の古い感じの家

障子を開け、手際よく布団を敷く

『足、見せて』

マサイ
「え？」

『早く』

マサイ
「うん……いっ！！」

『捻挫か…待ってて』

足の様子を見て、瞬時に判断し湿布を持ってきた

『あまり動かさないでね』

マサイ
「ありがと…」

親には連絡して事情を話した

『起きれる？』

マサイ
「？」

『怪我してるから。階段から落ちたでしょ？』

マサイ
「う、うん…」

擦り傷を消毒し、絆創膏を貼ってく

いや、ちょっと待て…

シルク
「なんでわかった？」

『何が？』

シルク
「怪我してるってこと。まだ何も言ってないのに…足とか擦り傷とか…」

『何となくわかる』

シルク
「な、何となくって…」

『あの場にいたから』

シルク
「えっ……！？」

『はい、完了。テーピングするよ。待ってて』

あの場に居たって…

ど、どこに？

Aは途中の道で会ったのに…

えっ…じゃ、じゃあ

さっき、感じた得体の知れない気配は……

『何考えてんの』

シルク
「えっ？」

『得体の知れない気配？』

なんで、考えてることがわかるんだ…

声に出しては行ってない…

『明日、病院行ってね』

マサイ
「ありがと…ごめん」

『なに謝ってんの？怪我してる人は助けるから』

なんか、昼間のAよりも冷たい気がするのは俺だけ？

『冷たいとか、いちいち考えないでくれる？』

シルク
「…わりぃ」

『こっちはやることあんの。よさそうだったら、帰ってね』

突き放すような感じのA…

なんか…な