桜の木の下 ページ39
モトキ
「マサイ。ここで」
マサイ
「おう」
やってきたのは
中学校に近い公園
ここの公園はね
桜が綺麗に咲くんだ
今はまだ冬だから
花は咲いていない
でもね…
ここに決めたんだ…！
モトキ
「A、覚えてる？」
『うん？』
モトキ
「中学3年の春に、Aに告白して、真っ先に来たのがここ」
『そうだったね』
モトキ
「もう4月下旬だったから、桜が散りかけちゃってたけど、まだ残ってないかなって探したよね」
『そうだね。たくさん探したね』
モトキ
「何個だっけ。見つけたの」
『2つだったかな…？』
モトキ
「うん。2輪の桜を見つけて…あった！って、喜んだ」
『魁…？』
Aの手を離し
前へ
モトキ
「A、ごめんね…あの時のこと…ずっと後悔してるんだ…後悔してもしきれなくて…」
『うん…』
モトキ
「Aは…許してないかもしれない…俺も許してくださいって言わない……でもこれだけは…あの時から全く変わってない想い…より強くなった想い…」
Aの手を両手でぎゅっと握った
モトキ
「絶対にこの手を離さない…絶対に片時も離れない…離れたくない…その笑顔絶やさない…守ってみせる…」
Aの目をしっかり見る
モトキ
「今はまだぎこちないところもあるかもしれない。でもいつか、この桜の木みたいに笑顔が満開になるように…君とこの先も歩んでいきたい…頼りないところもあるかもしれない…俺、頑張る…Aを守れる強い男になる……
A、俺と結婚してください」
Aが目に涙を貯めながら抱きついてきた
『こんな私でいいの…？』
モトキ
「うん」
『ほんとに…』
モトキ
「Aがいいの」
『わ、私も…魁がいい…魁とこれから先ずっと居たい…』
モトキ
「A！」
『私を…魁のお嫁さんにしてください…』
思いっきり抱きしめた
『魁…w苦しいよw』
モトキ
「もう少しだけ…ぎゅーってさせて…」
『わかったw』
今は葉もなき、この桜の木でも
花が咲く頃…
満開になる頃…
またここにやってくる
モトキ
「A、また春ここに来よう。そしてこの桜の木の下でもう一度愛を誓おう」
『うん！満開の桜の木の下で魁と2人っきりだね』
この日俺らは結ばれた
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ミライ(プロフ) - レモンさん» ありがとうございます！嬉しいです！ (2020年3月29日 0時) (
レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
レモン - とても面白かったです！最高の作品をありがとうございました！ (2020年3月29日 0時) (レス) id: bbd6f120f3 (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - 龍火さん» 有難うございます！そう言って頂けて嬉しいです！(神ではないですw) (2019年11月26日 23時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
龍火 - 完結おめでとうございます！最高でした！他の小説たくさん見てます。やはりミライさんは神です！いつも応援しています！お疲れ様でした！ (2019年11月26日 23時) (レス) id: c49755fab2 (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - ゆっずーさん» ありがとうございます！ (2019年11月17日 11時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミライ | 作成日時：2019年8月17日 10時
