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冷たくなってく ページ20

『ねぇ…魁』

モトキ
「うん?」

『魁は、居なくならないよね…?』

モトキ
「うん。ずっとそばにいるよ」

『よかった…』



なんだろう…

俺が隠してることを

見透かされたみたいで…

ドキッてなった



『アイス買ってくるね。何がいいかな?』

モトキ
「Aのチョイスでいいよ」

『わかったw』



そういえば、昨日も…



『あ、牛乳無くなっちゃった…』

モトキ
「俺買ってくるよ」

『ううん、私が行くよ。魁は…夕飯の準備してもらっていい?』

モトキ
「わかった」



待って…

まさか……

全身に走る嫌な予感

いや…すぐそこで!



モトキ
「A!」



いつもならダウンを羽織るのに

Aのことで頭がいっぱいで…

夢中で走る



モトキ
「ゆ、雪!?」



心底冷えると思ったわけだ…

早く…Aを見つけないと


コンビニに来たけども

姿はない

入れ違い…?



モトキ
「え…何これ……」



ハラハラと降り積もる雪が…

血溜まりに溶けていく…

それは、ポタポタと先へ続いていた



モトキ
「向こうは…俺の家のほう……」



後を追ってくと…

女性が雪の中倒れていた

その人は…



モトキ
「う、そ………A!」



時が止まったみたいだった

目の前で…Aが

首の辺りからと、腕、脇腹が赤く…



モトキ
「A!しっかりして!…止血しないと…!」



なんで止まらないの…

お願い…

目が熱くなって、頬を伝い、零れ落ちる



『か…い………』

モトキ
「喋るな!くそっ…止まれよ!早く!止まれって!」



血に染ったAの手が俺の手に触れた



『よか…た………』



いつも笑顔を見せ…



モトキ
「A?A!嫌だよ!起きて!起きてよ!A!お願いだから!ねぇ!ねえってば!」



何度呼びかけても…

何度手を握っても…

答えてくれない


どんどん冷たくなってく手…



モトキ
「すぐ温めてあげるから…!だからっ……A!」



パニックになってると、救急車のサイレンの音が聞こえてきた

誰か…呼んでくれたんだ……



マサイ
「モトキ!」



Aが運ばれてく



マサイ
「たまたま通りかかったんだ。モトキ?」

モトキ
「マサイ…どうしよう……Aが…俺のせいで…俺の…せいで……」

マサイ
「落ち着け、モトキ」



マサイと一緒に救急車乗り込み病院へ

守られてるのは→←台風の一日



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ミライ(プロフ) - レモンさん» ありがとうございます!嬉しいです! (2020年3月29日 0時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
レモン - とても面白かったです!最高の作品をありがとうございました! (2020年3月29日 0時) (レス) id: bbd6f120f3 (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - 龍火さん» 有難うございます!そう言って頂けて嬉しいです!(神ではないですw) (2019年11月26日 23時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
龍火 - 完結おめでとうございます!最高でした!他の小説たくさん見てます。やはりミライさんは神です!いつも応援しています!お疲れ様でした! (2019年11月26日 23時) (レス) id: c49755fab2 (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - ゆっずーさん» ありがとうございます! (2019年11月17日 11時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミライ | 作成日時:2019年8月17日 10時

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