イケメンにはろくな奴がいない【警察学校組】 (ページ7)

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Episode5 ページ7

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とりあえず班活動で松田くん達に会いたくない。
さっきの出来事により完全に嫌われたし、引かれた。確かに、私が怒鳴ったのも問題だけど、松田くんだってあんな風に「喋り方嫌い」と言わなきゃこんなことにならなかった。

やっぱりイケメンはろくな奴がいない。私に男運が無いだけなのかもしれないけど、私の周りにいたイケメン男子はろくな奴はいなかった。本当に何でこうなんだろう。

思い通りに人生が進んでいかないな。ため息をつきながら、席に座る。次からは座学の授業。なので午後からは、もう、班別訓練はない。確かに同じクラスだけど、基本席は遠いし、今日はもう、話さなければいけない活動はないからとりあえず一安心だ。あ、でもそう言えば私の隣って………………。

「滝沢、先来てたんだな」

『エ！？アッウン！！』

そうだ、私降谷くんと座学の席隣だったんだった。
いや、どうしよ。気まずい。でも降谷くんはあまり気まずくないのかノートと筆記用具を机に出していた。
すると降谷くんが私の方に視線を向ける。

「………お前さ」

『………ハイ』

何だ、何聞きたいんだ？何でイケメン嫌いなんだとか？なんか、緊張する。

「あれが素なのか？」

予想外の質問で少し驚いた。

『へ？ア、マアソウデスネ？』

そう答えると降谷くんは考えるようなポーズをしながら何かを呟いていた。

「………なるほどな。松田の気持ちがよく分かった」

は！？どういうこと！？松田くんの気持ちが分かった？どういうこと？？

『え、それどういう………』

意味と訊こうとした時に教官が来て知ったので、この話はお終いになった。

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