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伝える(luz)甘 ページ20

今日も私は、大好きなあの人がいる場所へ向かう。
A「luz先輩!!」

畳が敷きつめられた部室。ここは、かるた部だ。
そのluz先輩は、ここの部長で、のんびりしているがカルタになると人が変わったように次々と札を取っていく。

その姿に、一目惚れして入部た。

新入生は、まず百人一首全てを覚えて、決まり字も覚えていかなければならない。
決まり字というのは、この言葉が来たら、この札しかないという決まり文句みたいなものだ。
これらを、覚えないと意味が無い。

luz先輩は、顔がいいのでそれ目当てで入ってくる人もいる。最初は、そのような女の子たちばかりだったけど、覚えることが多すぎてどんどん辞めていく。
気づいたら、私ともう1人の女の子、あと数名の男子だけとなってしまった。

luz「……今日も来たの?しつこい」

A「百人一首しっかり覚えてきましたよ!」

luz「決まり字は?」

A「うっ。」

luz「それも覚えてくること。今日も筋トレね。」

結構なドライな先輩を見ながら、私は、女子部室に向かう。

最近思ってしまったのだ。先輩実は嫌がっているのではないかと。私以外の女子と話す時はめっちゃ王子様ばりにかっこいいのに私の時は、塩というか岩塩レベルだ。

さすがに恋する乙女であったとしても岩塩レベルの塩対応は泣く。

静かに過ごすことも大事ではないのか。これ以上、嫌われるのは避けたい。

今日の部活も筋トレし、百人一首覚えまくり、1年VS1年の対決した後、掃除をする。

掃除している時に、女子の先輩とluz先輩が楽しそうに話しているのを見て少しだけ、悲しくなったのは多分私の勘違いであって欲しい。

そこから私は、毎日恒例となっていた部活前のluz先輩の突撃はしなくなり、期末試験も重なって、会えない日々がつづいた。

期末試験も終わり、部活再開の日。またいつものように女子部室に向かう。

その時に偶然、同じかるた部に入部した男子と会い話しながら部室に向かう。

○○「マジで?あの問題答えそうなの?」
A「多分そうじゃない??」
試験問題で不安だった所の答えを2人で聞き会いながら部室に来る。

女子部室の前にえらいイケメンが突っ立っているのを発見した。

○○「……あれって。」
A「わわ私、教室に忘れ物したからとって……」

肩に置かれた手の重みで次の言葉が言えない。

luz「Aちゃん。少し話があるんやけどいいよね?」

私は、後ろが向けないけれどもひたすら頷いていた。

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味付けのり(プロフ) - りこさん» きゃー!!コメント気づいてなかったです!ごめんなさい……。更新頑張ります!!! (2020年2月4日 15時) (レス) id: e8088cc444 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - あけましておめでとうございます!更新がんばってください! (2020年1月1日 11時) (レス) id: a25fb80203 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:味付けのり | 作成日時:2019年7月24日 22時

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