流星群を君と(天月)甘 ページ18
(12月設定です。)
天「ねぇ。今日の夜、暇?」
そんな呼び出しを受けた私は、今学校の屋上にいる。
色気のあるお誘いではない。我ら天文部の一大イベント。流星群観察だ。
しかし。天文部は、たくさん部員がいるはずなのに、今日は天月部長と私を含めた数名だけだった。それもそのはず、日没だ。今は。現在午後の7時。みんな大事な冬休みに流星群観察する気力もないのだろう。
そんな意地悪なことを思いつつ、学校の屋上で星を眺める。
天「何してるの?」
A「部長。オリオン座を探してます。」
天「いいよね。冬の星空。なんかキラキラしてるし!」
その気持ちは分からなくもない。冬の方が、星を見る時間が長いからだ。
それと、天文部の活動時間も長くなるから……ね。
みんなで望遠鏡を設置したり、星を眺めて名前当てクイズをしたりして流星群を待ってみた。
中々来ないねー。なんて言っていたら、数名の新入部員が忘れ物したらしく、望遠鏡や星見表を忘れたらしく、取りに行くといって中々、帰ってこない。
天月部長と無言の時間が辛い……。
すると突然、天月部長が叫んだ。
天「あー!!流星群だ!」
ぱっと空を見上げると、無数の流れ星が自分に向かって落ちてくるように流れていた。
A「凄い……」
望遠鏡に齧り付いて覗き込む天月部長が、私の腕を引いた。
天「見てごらん!綺麗だよ!」
手を突然引かれたことに驚いたと同時に、顔が火照る。
A「えっーと。」
中を覗き込む。しかし、あまり望遠鏡で見た事がなく片目を瞑って覗き込む。
きらきらひかる星々を見えて興奮し、思わず部長の方に向いた。
A「部長!綺麗です……ね。」
距離が5センチあるかないかに部長がニコニコしてこちらに目線を合わせていた。
後ずさり。それを止められる。
天「流れ星にお願いしてみない?」
突然のことで頭大パニック状態。降り注いでいる星を眺めて、願いごとを考える。
天「俺のことを、Aちゃんが好きになってくれますよーに!!!」
突然大声で叫んだ。内容も内容なので、吃驚してしまった。
天「俺の願いごとはこれ!Aちゃんは?」
A「私の願いごと……は、部長とこれからも星観察をさせてください。隣で。」
天月部長が、驚いた顔した後私を抱きしめた。
天「両思いだ!!」
A「部長……!誰かに見られたら!」
天「見せつけてやろう!!」
私たちを祝福するように流星群が、一層降り注いだ。
-------❁ ❁ ❁-------
難しい。
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味付けのり(プロフ) - りこさん» きゃー!!コメント気づいてなかったです!ごめんなさい……。更新頑張ります!!! (2020年2月4日 15時) (レス) id: e8088cc444 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - あけましておめでとうございます!更新がんばってください! (2020年1月1日 11時) (レス) id: a25fb80203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:味付けのり | 作成日時:2019年7月24日 22時