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想いを伝えるなら大胆に(志麻)甘 ページ11

紫煙が辺りに漂う。その香りに、鼻をしかめながら片隅に行く。俺の名は志麻。俺の仲間は、色んな場所でギャンブルをしている。
俺は、1つのゲームに特化したタイプの男だ。
そのゲームも、さっき連戦連勝を重ねてつまらなくなった。
あの女とのゲームを思い出す。あれが、本当の冷や汗をかくということなのだろう。
あの女の、仮面で隠れた目元から読み取ることの出来ない。しかし、口元の不敵な笑みが思わず心奪われた。

それ以来あの女の姿を見ていない。つまらない。壁の花となり、ゲームを興ずる紳士淑女の皆様を見つめる。
悔しがる人。喜ぶ人。欲望で黒ずんた顔の人。

ギャンブルには、人間の欲の全てが詰まっているのかもしれない。

ふと、酒が飲みたくなった。辺りを見渡すと、バーがポツンとあった。
そこに向かうために、足を向けた。

貴方side
やべえ。私の首がやべえ。そんなことを、片隅のバーで思う。首の皮が繋がっているかいないかの状況下。

グラスを磨く手が思わず震える。この職場が無くなったら、どうしましょう。マジで。

自分のリボンタイを少し直す。その時胸に付けた大きめのバッチが触れる。

このバッチは、ゲームマスターのトップしか貰えることの無いバッチ。私のバッチは、ポーカーゲームマスターのバッチだ。このバッチを得るために、血反吐を吐くような努力をし、上り詰めたのだ。
これを触ると、自然と勇気が出てくる。

このバーでの仕事は結構すきだ。色んな人の手の内が読み取れる。研究できる。
すると、視界の端から紫色の髪の毛の男性がこちらへ向かってくる。

あれ。四天王だ。グラスを落としそうになった。これ以上関わったら、私の首が無くなる。危険だ。いくらこんなバッチ持ってたとしても、首が危険。

ひぇぇ。やべぇ。

志麻side
仮面を付けた女がグラスを拭きながら、こういった。
A「いらっしゃいませ。今宵はいかがお過ごしでございましょうか?」

志「まぁ。それなりには、楽しんでる。」

A「そうでございますか。ご注文は?」

志「俺に合うカクテル1つ。」

私の首の皮を繋ぐ戦いが始まった

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味付けのり(プロフ) - りこさん» きゃー!!コメント気づいてなかったです!ごめんなさい……。更新頑張ります!!! (2020年2月4日 15時) (レス) id: e8088cc444 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - あけましておめでとうございます!更新がんばってください! (2020年1月1日 11時) (レス) id: a25fb80203 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:味付けのり | 作成日時:2019年7月24日 22時

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